もっと知りたくなる
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総ページ数こそ表紙を含めて36ページだが、見開き2ページの大きさは46センチ×30センチもある。その大きさを生かした写真が2葉ある。「川を渡るカリブー」と「紅葉の中のムース」である。前者は、水しぶきが神秘的な美しさである。こんな美しい写真を撮る星野道夫という人はどんな人なのだろうと驚いてしまう。後者は、ムースの水を飲む音が、紅葉のそよぎや冷たい風とともに伝わってくる。2ページにわたる「星野道夫写真集ガイド」は、発行年・出版社・本の大き・オリジナルか再構成かまで明記するうえに簡潔な解説も付いていて選書に役立つ。星野道夫についてもっと知りたくさせる工夫が嬉しい本です。