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ひらひらひゅ〜ん (4) (WINGS COMICS)

価格: ¥620
カテゴリ: コミック
ブランド: 新書館
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怒涛の展開 ★★★★☆
雲のような風のようなマイペース主人公健一君の、人生の節目が描かれた最終巻。

読んだ直後は叫びました。「レオケン」!!!!(他の方たちが書いてくださってるので、彼の説明飛ばします)

今までの登場人物は、突然出てきても、健一(達ひらひらメンバー)に会って、彼らの方が大きく変わっていったのですが
レオケンが(作中では)初めて健一を大きく変化させます。

健一とレオケンの化学反応がすごいので、他のひらひらメンバーの
‘日常の’‘普通の’‘彼らなりの化学変化後の’描写が、とて〜もホっとさせてくれました。


続きは…読んでみたい気もしますが、レオケンに健一君は難しいのではないか…みたいな、なんか
全然「ひらひらひゅ〜ん」て感じじゃなくなっちゃいそうなんで
てゆーかそもそも、レオケンはセクシャリティに関してはヘテロらしいし、健一も二人とも
たまたまベクトルが揃って、なおかつ健一のよーな‘川の流れに身をまかせ’性格だからこそのあのオチ、だと思うので
やっぱ、ここで終わるのがベストな話な気がしました。

弓がやりたくなりました。前からですが、さらに。



風を感じます ★★★★★
最終巻、はっきりとしたBLで嬉しい。←下品かな。
西先生の作品はつい最近読み始めたばかりで、電波の男よ、娚の一生、亀の鳴く声、放課後の国と、
本作を読む以前はノーマルな男女のカップリングものしか読んでいません。
なにしろ小学校高学年からはBL一辺倒でしたので正直 普通の少女マンガはほとんど知りませんでした。
過去作品にそれっぽいものもあるようですが、巻数が多かったり手に入りにくかったりで二の足…。
しかし、この方の絵はなんだか妙〜に色気を発しているし、
ストーリーも面白みがあって世知辛くて軽妙で大人が読むにはとても程好い。
本作は高校弓道部員たちの、青くて爽やかな恋愛模様と部活に取り組む姿を描いた作品。
恋愛にも友情にも武道にも、悩んだり乗り越えたり成就したりしなかったり。

主人公の笹原健一は、1巻冒頭で そっちの気があることをちょこっと自覚した経緯がある。
告白するのかと思いきや、あの話はあれで終わっちゃったのでああ勿体無い…と思っていました。
1〜3巻はいろいろな人物を主役に据えてオムニバス形式をとっていましたが、最終巻はまるまる1冊1カップル。
智和等との友情については やはり1巻から読まないと魅力半減でしょうが、
笹原のお相手のレオケンはこの巻が初登場ですし、部活動についても
3巻でスポ根要素がぐっと高くなっていた分、4巻ではあまり触れておらず、
この巻だけで読んでもさほど問題なく読める恋愛物、な仕上がりです。

この笹原という男は物事をあまり深く考えていないようで、しかしながら実に真剣に捉えているのが魅力。
現実ならこんな急展開、「ちょっと待って、そんな簡単にいろいろ決めちゃっていいの?初めての相手なのに!?」
ってなりますが、そこにこの人の一途さ・誠実さが現れている、と思いたい。
決して感情に流されるでなく、自分の身を立てる計画もしっかり視野に入っていてしっかり者。
少なくとも海外赴任の辞令が出ても「会社辞めます」って言い出すような小物ではないのだ(?)
対するレオケンも"今まで"とは違う何かを笹原に感じつつ、揺れながらも家族の責任を果たそうとしている。
紳士的にエスコートする笹原に 大らかで潔い男気を感じる良いラスト。
無粋にツッコまないで暖かく門出を祝ってあげたい爽やかな二人です。

1巻程度のコメディ以上には期待していなかったが最後に結構思い切ったBL展開…切なくほろりときました。
もともと力量のある漫画家さんなのですが、男同士の恋愛だと もう一つ余分に壁がある分と、
程よく女としての現実味や生々しさが薄れる分、より魅惑的に読める。(好みの問題ですが)
若さやエゴで人を傷つけてしまったりもするけれども、理屈では判断できない、想いの丈。
焦りと恥ずかしさで波立つ感情が愛おしく。

しかし なによぅアレ!? 見逃せない重大事項!
そんなすんごいの、した…ていうか、されたんだwww.:'orz':.
徳重部長もね、フェロモン垂れ流してるからね…豪快に堂々と襲う人だな。美味しい。
実直な笹原だから許したのではなくて抵抗むなしく、だったんだろうなと妄想すると ムフフ。
そんなシーン描いても無いのにこれだけ萌えられるんだからすごいよ。
続きが読みたいです ★★★★★
最初はただのぼーっとした子だった主人公笹原君が、
巻が進むと枯淡とした味わいを持つようになり、
得がたい人間になっていきました。

最終巻で重要な登場人物がいきなり追加され、
この山本レオナール顕が笹原君と接近して
いろいろあって終わるという巻でしたが、
笹原君の成長ここでいったんまとめな感じ。

今までほぼ笹原君の視点から書かれていた話が、
この巻では途中からレオケンの視点に移動することで、
読者が最後に主人公を外から見るということになる。
すると笹原君は不安定な人間からどれだけ美しく触れ難く
見えるのかということがよく見えるようになる。

レオケンはいきなり登場したので、
生育の背景とか普段の生活とかが詳しく描かれていたけど、
なかなか語り手としては馴染めない。
よく知らない人を見てる感じ。

笹原君の詳しい心情が文章にされないので、
どうしようもなく笹原君が気になるレオケンと同じような
やりきれなさを読者も共有する。
結局笹原君の行動の決定過程とか動機が明確になることはない。

人を好きになることはどういうことなのかという問いに
一つ答えるような話。
自分にない美しいものをどうしようもなく求めること、
よく得心しないまでもその人を受け入れること、
誰か他人を自分の特別な位置に置くことを許すこと。

最初に読んだ時には笹原君の気持ちがほんとにわからなくて
混乱したんですけど、何回か読んでいろいろ腑に落ちる所がありました。
笹原君は悩んでいる時もレオケンに会いに行った時も
弓を引くのですが、そのことによって心の中身が表されている。
深く考え過ぎないまでも心は決まってるってことなんだなーと思いました。

智和との関係をきちんと描いてるのもすごく納得しました。
堀口君が好きだったのでうまくいってて安心しました。
できるならレオケンが笹原に与えることができるものは
何だったのかとか、その後の展開を見たいです。
まさに、1本の弓を放つような一作。 ★★★★★
1〜3巻は部活のメンバー一人一人にスポットあてた他、
部活動への姿勢のありかたなど、学園物として清々しく展開していました。
今回の最終巻は・・・

ハーフ美少年(おフランス産)、超進学校の男子校(開明学園)、角島県、
などなどのエッセンスをきかせながら、恋愛の嗜好や進路、親子など複雑なテーマが、緻密に壮麗に紡がれています。
上質な純文を読んだかのような読後感です。

ア・・・!やっぱり性の壁、こえちゃいましたか・・・!?な展開ですが、
往年の西先生ファンには満足度が高い内容ではないかと思います。
自分の中でもSTAYの山王みちる編と並ぶ、近年での傑作かと・・・!


立ち上がりは静かに、途中緊張感を張りつめ、
強烈な余韻を残しつつ潔く終わった本作は、
まさに、1本の弓を放つ動作のようでした。


1〜3巻での登場人物がほとんどでてくるのに、散漫な印象になるどころか、非常に良いエッセンスになっています。
甘太郎(犬)もカワイイ一冊です。


以下、蛇足
笹原氏が開明高校に来た際に案内をしてくれたのは佐藤君であると・・・嬉しいです。
(でも西先生の描きやすいキャラの顔ですしねー^^)
自分の楽しかった学生時代を、更に眩しく思わせる作品 ★★★★★
 あ〜、終わってしまうのが寂しい最終巻です。

 高校で弓道部に所属する健一。
幼馴染の智和はじめ、周りの友人に次々と彼女が出来てゆく中、
マイペースで過ごす彼は、買い物帰りに乗った路面電車の中で、
突如見知らぬ同世代の男子にキスされる。

 後に内輪の賭けの罰ゲームと判明するのだが、キスの相手、
フランス人とのハーフのレオナール顕「レオケン」との間に、
友情とも愛情ともつかない微妙な感情が生まれる…

 作者の西炯子さんは勿論女性ですが、どうしてこんなに
男子高校生の日常を楽しそうに、時には狂おしく描けるのでしょう。

 66pの『………大事にしなくちゃ………はっなんで!?』には
思わず吹き出してしまいました。

 しかしこの巻の見どころはラスト10ページの健一のカッコ良さ!
誠実で愚直なところは1巻から変わらず、それでもどこか成長しています。

 弓の構えを『美が人に降りる瞬間』『エロスがある』『魂を持っていかれる』と
表現するシーンがありますが、私は同じことを指揮者と指揮棒に感じたことがあります。

 そしてレオケンが自らのセクシャリティーに悩むシーンでは、
その時々で魅かれる魅力的な人物がいるなら、それが男でも女でもどっちでもいーじゃん、
と思ってしまいました。こういう事に悩まなくなることが、歳を取ったということか。

 あとは…鹿児島名物『白熊』が出てきたので食べたくなってしまった。
新幹線が開通するまで、コンビニのカップアイス版で我慢しよう。

 同時期発売の筈なのに書店になかった『ふわふわポリス』と『ちはるさんの娘』、
明日もう一度リベンジしに行くか…