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ワクワク会社革命──「崖っぷち企業」も利益率世界一になれる

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 講談社
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ワクワク(組織)→イキイキ(人)→ニコニコ(顧客)のメカニズム ★★★★★
 本書は、いかに企業に命が吹き込まれるかというメカニズムを見事に説明していると
思う。経営組織論等の学術論文の様な面倒な理屈ではなく、実践に裏打ちされた“ヘそ”
の部分のメカニズムを実に端的に示している。
 公認会計士である著者のクールな「左脳」で整理し、ホットな右脳で語っているから
であろう、実に判り易い。

 失われた20年に、日本の企業は成長期待ができない中で、減収増益という目標を掲げ、
「縮み指向」による「愚直なオペレーション」を繰り返して来た。その結果、従業員も
管理者も経営者も、「疲労・疲弊・閉塞感」に陥っている。

 何がまずいのか???

 著者は、企業の「価値創造プロセス」を「5つの資産」を以って説明している。
そして、企業に「好循環」をもたらすには、プロセスを回す順番を間違えてはならな
いと言っている。企業は、往々にして財務諸表に載る「物的資産」、「金融資産」に
着目しがちであるが、これら「見える資産」に対して「見えざる資産」こそ「価値創
造の源泉」だと説いている。

 「ワクワク」する企業文化や戦略から生み出される大きな力(エネルギー=組織資産)
を持つ会社は、社員をいきいきさせ(人的資産)、そんな社員たちが提供する製品・サ
ービス(物的資産)が顧客をニコニコさせる。(顧客資産) 
 このサイクルが回りだすと、その会社にお金が入ってくる。(金融資産)
この循環の輪を大きくすることが企業の社会貢献であると。

 これらのメカニズムを、会社の文化、戦略、成果、そして日常の行動に一貫性を生
み出す「バリュートライアングル」で判り易く説明しているが、その底辺にハートマ
ークがついている所が良い。右脳が働いていないとこのハートマークは出現しないだ
ろう。

 私は、この本を経営変革に苦しむ若き中小企業経営者に提供した。
彼は出版と同時にこの本を何度も読み、全て頭の中に叩き込んでいる。短い時間の
中で、既にこの本は彼のバイブルと化している。

実経営者に感動を与え、実践に耐え得ること、これこそが経営書としての価値を
決めるのだと思う。










  
キャッシュフローなどの改善より大事な、どんな企業にもある3つの資産 ★★★★★
世間では、金融やキャッシュフロー改善系のセミナーが無数にありますが、
なぜそれにも関わらず企業に元気がないのでしょうか?
伝統ある会社の倒産などの陰にあるのは、何なのだろうか?
と考えてしまいますが、その答えが本書にあります。

本書にある、人、組織、顧客という3つの隠れた資産を最大限に高め、
それで企業価値を形成することが、今後勝利の方程式となりそうです。

本書で最も共感できた点は
「日本では議論をすると喧嘩をしているとか仲が悪いと思われがちだが

 実はプロフェッショナルとしてレベルが低い」という点です。

そういった真っ向からぶつかる議論を、
会社員時代にしたことがないように思いますが、
実は、そういう日本人の常識が改革の邪魔をしている。

新しい気づきを得た1冊です。

社長から社員まで読んでほしい経営読本 ★★★★★
著者がコンサルタントとして、つぶれる寸前の会社を再生させる過程を描いた実話であると同時に、著者の経営・企業価値に対する考え方が詳しく説明されています。

この会社が息を吹き返すためには、まず会社の根っこである企業文化そのものから改革をする必要があったと著者は述べています。しかし、企業文化は従業員一人一人の意識が造り上げるものであり、これにメスを入れるのが困難を極めることは容易に想像できます。

先行きの見えないあきらめムードに覆われた雰囲気の中、従業員がどのように自分たちの会社に対する情熱を取り戻し、業界利益率世界一にまで復活させたのか。著者がどのような哲学に基づき、どのような方法でその情熱を引き出し伸ばしたのか。
利益や株価など目に見える指標ばかりに気を取られがちな経営改革手法に疑問を投げかけ、従業員の情熱といった目に見えない資産に重点をおいている点は刮目に値します。

小説のように読みやすく、しかも会社経営のエッセンスがつかめる良書だと思います。
あらゆる場面で使える考え方 ★★★★★
本書は、著者が提唱する「5つの資産」と「バリュートライアングル」のフレームワークを用いて実際に会社を改革した際の、実話に基づく物語である。
実話に基づいているため非常にリアリティを持って読むことができ、読み進めていく中で自然と「5つの資産」と「バリュートライアングル」の考え方と実践例を一度に学ぶことができる点がお勧めである。
また、企業価値とは何か、企業価値を創造するものは何か、という点についての著者の考え方は斬新で面白く、多くの人に知ってもらいたい。
この点は、著者の前著「目的別7ステップ財務分析法」を併せて読めば、著者の考えに対する理解が深まるだろう。

さらに、著者が提唱する2つのフレームワークは、会社改革だけではなく、自己改革を行う際にも応用できる考え方である。
本書に登場する企業を自分自身に置き換え、「ワクワク自分革命」という名の物語を創ってみるのも面白いのではないだろうか。
自己啓発本の1つとして読むのも効果的だと思う。読後感が良く、ワクワクしてやる気にさせてくれる本である。

「心が変われば、態度が変わる。態度が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる。運命が変われば、人生が変わる。」
本書を読んで、この言葉が頭をよぎった。
会社を変えるのにテクニックよりも大事なことがあった ★★★★★
ワクワク会社革命は、読んで字のごとくワクワクすること(=情熱)で会社をよくした実体験に基づく物語です。
会社をよくする過程を物語にした本としては、ゴールドラット博士が書いた【ザ・ゴール】などがあるでしょうか。
ただ、ザ・ゴールなどは戦略を中心に据えているのにたいして、この本ではワクワク、情熱、文化を中心に据えています。
今までにあったワクワクを中心に据えている本の大半は、実体験ではなく、作者(それも大半は自己啓発系の方)の物語ですが、この本は戦略コンサル会社の経営者である筆者の実体験に基づいているため、リアリティや、読者への問い掛け力が違うように思います。
私は幸運なことに筆者と話す機会があり、自分の会社を改革していこうと思っていますが、この本を抱えながらやっていこうと思います。
会社を変えたい方、自分を変えたい方には必見の本だと思います。