良い内容
★★★★☆
エントリーシートや面接のネタとして読む。
かなり突っ込んだインタビューがよかった。あくまで内面からの話なので、外部からの客観的な意見は、業界研究本で補完すべし。
生のインタビューが生きています!
★★★★★
相手の懐に飛び込んでいくような迫力のある取材をされたのだろうな、とリアルに感じさせる文章が魅力です。特に、「今さら」と言われ続けながらも大ヒットとなったデジタルカメラLUMIXにLEICAのレンズを搭載したエピソードには、パナソニックのこだわりと創意工夫がありありと表現されていました。
大坪社長自身についての話のみならず、子会社の社長と著者の対話形式となった部分も多くありました。社長達の仕事に賭ける情熱が伝わる、数々のエピソードにもパナソニックの底力の秘密は散りばめられています。経営を学びたい方、松下を研究したい方、そして仕事に情熱を注ぐすべての方、とにかく読んでみてください。その時あなたはその秘密を受け取り、それを生かすことで、現状を打破する術を見出すに違いありません。
グローバルエクセレンスに挑むパナソニックの秘密を現場で検証
★★★★★
2008年10月1日のパナソニック・ブランドへの統一を控えて、最近の松下電器の目覚ましい躍進の秘密を現場で取材し、事実に基づき検証し、解き明かす経営の実務書である。第1章から第13章まで全編を通して、具体的な事業、商品の実例を取り上げて、経営理念・ビジョン、戦略、組織体制、仕組み、技術開発、人材開発、職場風土、経営トップ、現場のリーダーシップを独自の視点で論理的にまとめ上げて、壮大なノンフィクション、ドキュメンタリーな物語となっている。現場でのエピソードも含めて、プロジェクトX的な感動秘話もあり、最後まで一気に読み終えてしまった。世界的な金融不安、見通しの厳しい環境下で経営者、幹部、リーダー、ビジネスマンにとり、事業と経営のあり方を現在進行中の具体的実例で明示してくれ、希望と勇気を動機づけてくれる必読の書であると思う。