地理歴史面からの都電入門
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前作19巻「東京都電6000形」に続いてRM LIBRARYが都電を取り上げるのがこの22巻「都電系統案内―ありし日の全41系統―」。前作が6000形という都電主力車種の車両解説(機械工学系?)からのアプローチであるのに対し、本作は都電の路線にスポットを当て、その系統ごとの地理・歴史的な側面を中心に車両や運用なども解説。
各系統には各1ページ(最重要系統の1系統のみ見開き2ページ)をあて、電停間のm単位の距離まで入った路線図と、写真、解説文から成る。これに見開き都電全域路線図、戦後の歴史解説等がついて、RM LIBRARY共通の48ページの内容となる。各系統2ページくらい欲しいなぁとも思うが、同シリーズ1巻48ページでは難しいか。
前作19巻が当然ながら6000形の写真ばかりであるのに対し、本作では、都内のいろいろな場所、シチュエーションで、様々な形式の電車の活躍している写真を使っており、見ていて楽しい。
鉄道ファンのみならず、かつて都電を日常の足としていた都民の方にもお勧め。