正直者そうな轟音ロックは健在
★★★★☆
10年ぶりくらいに聴いた彼らです。かつてのグランジ勢の中では、屈託の無い良いメロディをノビノビ演ってるところが特徴的だった彼らですが、何か当時と全然変わってないのが予想通りで嬉しいですね。
若い世代には金太郎飴的な懐古的アルバムに聴こえるのかもしれないけど、実は彼らは音的にもスタンス的にも、ニール・ヤングの家に育ったバカ息子みたいな世代のバンドなんじゃないかと最近思う。(奇しくも、そういうバンド名でもありますね。)だから新しいことよりも、スタイルが変わらないことが一つの芸の形になっているというか。
このアホっぽい程にカラっとした性格の良さそうな音は、アメリカの大半を占める片田舎ではリアリティのある「ロック」として未だ鳴っているのだろうと思う。
ご無沙汰でした。
★★★★☆
再結成まえは ルー・バーローのSEBADOH のほうがお気に入りだったのですが、それも後期は失速気味になってしまってこの際の再結成はある意味必然だったかも? 再結成バンドは多くあれど、先行シングル曲のPVをYOU TUBE で見て久々に少し期待してしまいました。 その結果は、、、初期のアルバムは何度も聞き込む内に魚介ベース?がにじみだしてくるような元祖家系ラーメンみたいだった(最近はこちらも舌が刺激慣れしてしまいましたが、、)あの味でした。いや DAINOSOR Jr でした。
昔と違ってサウンドプロダクションの進歩は 格段に上がっているのに演っている本人たちは昔と余り変わっていない昔堅気な店主みたいな感じ???
帰り際にどうでしたか?と聞かれればもう少しチャーシューサービスしてくれたらもっとうまかったのにと言うと思う。
“心の体脂肪率”を下げてくれる、好アルバム
★★★★★
ジャケットのアートワーク、音楽ともに最高。妙に“高脂肪、高カロリー”な音楽が巷には多い昨今、心と耳の健康のためにこういうロックに浸る時間は貴重です(・・少なくとも僕には・・)。
彼らのアルバムを買うのは、実は初めて。トリオバンドということで期待したコンビネーション、つまり一体感と計算されたバラバラ感のバランス、これがハイレベルなのでとても心地よい。1、2、4、5では、轟音Gリフを横目にBは高音中心に組み立てた軽めのラインで入ることで曲に浮遊感を生み、6,7,9では見事に三位一体となって緩急をつけ本物のグルーヴをたたき出す。これらすべてを総括するような8分半を超える11は、まさに圧巻。“純粋”ともいえるGソロは、時間を忘れさせてくれる。最後の12、大作のあとにこういうノリの曲を持ってこられてはたまらない、あっさり降参です。
ライヴ、行ってみたいなぁ・・・。
JはJ
★★★★☆
J好きには満足いただけるであろう作品。
21世紀も10年を過ぎようとする今、Jのギタァが新作として聴けるだけでも満足でございます。
なかなか彼のようなギタリストに出会うことがないということは、それだけJが個性的で素晴らしいギタリストであることの証左でしょう。
単調だ。すっごくいい意味で。
★★★★★
なんかどこかで聴いたことがあるような、懐かしい、スッと耳に馴染むサウンド。
ミドルテンポの曲がほとんどで、いわゆるダイナソー節全開なため、非常に単調に聴こえる。
しかしどうだ。同じようなギターの音、昔より断然明るくなった曲調は、心憎いまでに爽快だ。
PiecesやPlansは前作のCrumbleに匹敵する名曲。
ギターだけが暴れまわるのではなく、しっかりとしたアンサンブルで、Jのヘロヘロの歌声が心地よく馴染んでいるサウンド構成が一番いいね。
初期3作と共に、ダイナソーの代表作としてお勧めできる傑作!