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夜は短し歩けよ乙女

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川書店
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京都で学生生活を送ったからこそ ★★★★★
基本的に得意な文体ではないのだけれど、でもやはり惹かれるのは
この文体。ストーリーは、どうせあることないことの奇想天外なので、
この小説の場合あまり重きはない。

京都を舞台にした小説は数多くあるが、本書は、京都で大学生活を
送り、あの京都の、あの空気を知るものにとっては、観光都市とも
古都とも違う、若者にとっては少し垢抜けない少し理屈っぽいあの街で、
ややエネルギーを持て余していた日々が一瞬にして蘇り、懐かしい
地名を追うごとに当時の思い出が次々と頭をかけめぐる、
そんなたまらない魅力のある本だった。
京大男の妄想・・・? ★★☆☆☆
妄想がきつかったです。
これがイイ!という人もいるでしょうが、さぶいぼが立ちました。
おともだちパンチをご存知だろうか ★★★★☆
森見登美彦作品は評価が高いけれども、何が良いのか分からず
何冊かの本を途中で読むのを挫折した。
しかし、本書はおもしろい。
うまく言えないけど
雰囲気が良い。文体が個性的。主人公がかわいい。
わくわくする。飽きない。ご都合主義のハッピーエンド。
これがモリミワールドというやつなのか…
他の作品も読んでみようと思う。

なむなむ!
『四畳半〜』との比較で ★★★★★
『四畳半神話大系』の登場人物も出てますし、舞台となる大学も同一だと思うので、つい比較をしてしまいます。

『四畳半』より、遙かに現実味のある内容、及び文章の書き方になっていると思います、幻覚的な部分を込みにしても。

夜の街や、大学生活などある程度の非現実に対して、許容のある世界を舞台に話が進むことも起因していると思う。

そして明らかに『四畳半』より幸福な完結を迎えた点も良かったと思う。


「おともだちパンチ」がフィーチャーされ具合に対して、あまり物語中での重要度が高くないのは不満だけれど。

ファンタジー・・・か? ★★★★☆
”森見ワールド”といわれる作風が遺憾なく表現されている。
すこしネタバレになってしまうが、詭弁論部や桃色ブリーフ等、森見ワールドのキーワードも随所に出てくるので、ファンにとっては堪らない。
純文学に出てくるような言い回しをしながらも、思わずクスリと笑ってしまうような独特の面白さは、流石の一言に尽きる。
ファンタジーの要素はあるものの、等身大の大学生の片恋は非常に滑稽かつリアルで、読んでいて楽しい。

が。

現実的な場面から不意にファンタジーの要素が出てきたりするので、(例えば人が浮かぶ、空を飛ぶ、風邪の神様が出てくるなど)苦手な人は苦手だろう。
特に最終章などは現実とファンタジーがごっちゃになっていて、人によっては混乱するかもしれない。

言い尽くされた言い回しで語彙不足を露呈するようだが、
読む人を選ぶ作品であると言えるだろう。