バンドの持つ魅力と自力をみせた傑作
★★★★★
「バンドにとって3rdアルバムは正念場になる」と、とあるバンドのメンバー(Better Than Ezraだったような)が語ったとネットで見かけたことがあります。
確かにバンドを結成してからの勢いを全て詰め込める1stや前作の制作やツアーの経験をいかせる2ndと違って3枚目のアルバムは、そのバンドの持つ自力が出てくるかと思います。
そしてThe Killersの3rdアルバムですが経験を確実に身につけつつ、バンドの持つ魅力と自力を発揮した傑作になってるかと思います。
成功を収めた1st、変化をつけた2ndの流れを組みつつ1枚のアルバムとしてまとまった仕上がり。
前半はシングル曲の2.「Human」を筆頭にフックのある曲が並びアルバムに引き込み、中盤からはドラマチックかつドリーミーな5.「A Dustland Fairytale」やトロピカルな7.「I Can't Stay」などダレる事なく進みます。
終盤の2曲はQueenやU2の影響も感じさせるスケール感。
1曲1曲が粒揃いでアルバムを聴く度にお気に入りの曲が変わるような気がします。
アリーナクラスのインディバンドによる傑作ポップアルバム。
蛇足ですが、銭湯の壁の絵にも思えるアートワーク。個人的にはアルバムの内容と合わせて結構気に入ってます。
確かにポールマッカートニーと比べれば失敗作でしょうが。。
★★★☆☆
もちろんポールマッカートニーの作品じゃないですし好きですよ。
なかなかの名盤
★★★★★
何がポールの失敗作だ。いつまでも古いものに縛られやがって別にビートルズとくらべる必要はない。いつまでも古い時代に生きればいい。
多様な音は魅力です
★★☆☆☆
ポール・マッカートニーが彼らのコンサートを見に行ったと聞いて買いました。多様な音とそれを作り出す才能はあるのでしょう。悪くはありませんが、ポールがアルバムに入れなかった失敗作を聞いている感じです。若いバンドなら、もっと元気を出して欲しいと思います。
それでもけっこう売れてますね、このアルバム。子ども向けに売れているのか、ライブを見て彼らの底力を感じた人向けに売れているのか気になります。キング・オブ・レオンとの差はかなり大きいと感じます。頑張って欲しいバンドです。
いまやスタジアムが似合う音に
★★★★★
今や、世界クラスの人気バンドの彼らですが、今作も非常に質の高い音楽を展開しています。
前作はかなりアメリカン・ロックに傾倒し、ギターを前面に押し出した作風だったのに対して
今作ではシングルにもなったヒューマンでも分かるようにかなりシンセや打ち込むが多用されています。
1stが好きだった人にかなりアジャストでしょう。
しかし、一方でスペースマンのように展開がめぐるましく変わる壮大な曲を入れている辺りはバンドとしてでかくなってきた証拠のような気がします。
全体として、1stの路線をよりニューウェーブに寄り添い、さらにそこでクィーンのような壮大な楽曲を展開してる感じ。
個人的には今までで一番好きです。
インディー好きからも普通のリスナーからも支持される作品だと思います。
ヒューマンが気に入ったなら買いです。