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進化する地球惑星システム

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京大学出版会
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内容は豊富で、各章で新事実の発見があるでしょう ★★★★☆
 従来は地質学とか地球物理学とか気象学というまとめ方であったものを、システムとして総合的にとらえるという編者の趣旨が成功している本だ。
 太陽系の中での地球の成り立ちから始まって、地球の形成、生命の誕生と進化、そして地球の気象現象や温暖化のメカニズムと、多岐に渡る内容が簡潔に述べられている。章によって執筆者は異なることによる文章の雰囲気の違いはそれほど気にならない。むしろ本文に関連するコラムなどのページが横書きなので、縦書きの本文ページの進みとは異なることの方が気になった。
 口絵や図版は割と少ないが、数式がないところが読んでいてホッとする。専門的な技法や用語についての解説が比較的良く織り込まれているので、読んでいても消化不良にはなりにくいだろう。
 個人的には、星間物質の成り立ちと成分、プルームヘッドの成長実験の写真やマントル対流による熱移動のシミュレーション、そしてやはり温暖化のメカニズム、特に生命圏を考慮したフィードバックについての記述が楽しかった。なお、それぞれの分野について章ごとに簡単なまとめのページを設けて「このテーマのポイント」「最近の研究で明らかになったこと」「これからの課題」などをまとめてあるとさらに良かったように思う。
 ひとつ残念なことをあげると、軽装版の体裁に関わらず価格がハードカバー並みであることで、これは読者を減らす気がして残念。
地球の総合知に向けて ★★★★☆
これまでの地球の分析は、気象や地震といった観察しやすい現象に分かれて研究が進められてきた。
その結果個別個別の分野では研究が進んだのだが、分けるのには限界があり、総合して地球全体を見なければならない。
そこで生まれたのが地球惑星システム学である。

本書は、その基礎知識がわかりやすくまとまっている。
簡単な概説書よりも一歩踏み込んだ記述が多いような印象を受けた。

ただ、そのためかはわからないが、素人が読んでいてもただの事実の羅列という印象にとどめられてしまう個所もいくつかあった。
氷漬けの地球などは素人目にも興味深い。だがそういうわかりやすい問題ではない部分は、専門化にとっては非常に興味にある部分なのだろうが、それが素人には興味深いこととは伝わってこなかったのだろう。
その点だけマイナスだが、手引きとしてはコンパクトだったと思う。
やや詳しめなところが有難い、地球を知るためにとても良い本 ★★★★☆
 地球科学に関して、新書版などで優れた入門書が既にいくつか出されていますが、この本はそのような入門書を卒業して、もう少し詳しくて新しい知識を求めている一般人にとってありがたい本です。
 地球を惑星システムとしてそれ自体を丸ごと捉える科学が可能になってきたようです。もちろん、マントル一つとってもまだ現物を手に入れていない程ですから、その進化は永遠に続くのでしょう。それでも全体を捉えることが出来るということは、起こっていることの意味、例えば、お天気(気候)から今自分が生きていられること自体に至るまで、を捉えることにつながりますから、日々の生活の幸福を求める一般人にとっては、大変影響力がある知識が集積し始めたことになります。
 この本を読んでいると、科学の知識というものは、自然の猛威から人々を守ってくれたり、自分たちの便利で楽しい生活をもたらしてくれるだけではなく、人々の生き方に対して共通の謙虚さを育む基盤をもたらすのではないかとも思い始めます。地球温暖化問題が政治問題化していることなどはその具体的な現われでしょう。どの時代においても、科学の正しい知識は、判断や選択の十分条件ではありませんが必要条件であることは歴史を見れば明らかです。そのようなものの見方は、なによりも地球に関する知識に対して重要となるのだ、と思いました。
年に一度は読み返したい ★★★★★
 学校を出てしばらく立つと、研究機関の専門職や理科の先生でない限り、本書に書かれている内容の類は忘却の彼方だ。私も地球の磁極はなぜ発生するのかも思い出せずにいた。やはりこのような本は定期的に読み返さないと基本的なことを忘れてしまうものだ。確かに、実生活や仕事には知っていても何の役にも立たないが、地球に棲み科学を理解できるものとして、これらの内容は知っている必要があると思う。だが、これらの内容を読み直そうと思ったときは、その時点で信頼できる最新のものを選択する必要がある。研究者たちによって新しい事実が絶え間なく発見されているからだ。星5つ。
年に一度は読み返したい ★★★★★
 学校を出てしばらく立つと、研究機関の専門職や理科の先生でない限り、本書に書かれている内容の類は忘却の彼方だ。私も地球の磁極はなぜ発生するのかも思い出せずにいた。やはりこのような本は定期的に読み返さないと基本的なことを忘れてしまうものだ。確かに、実生活や仕事には知っていても何の役にも立たないが、地球に棲み科学を理解できるものとして、これらの内容は知っている必要があると思う。だが、これらの内容を読み直そうと思ったときは、その時点で信頼できる最新のものを選択する必要がある。研究者たちによって新しい事実が絶え間なく発見されているからだ。星5つ。