うーん、しょせんファンの感想文
★☆☆☆☆
いろいろ集めてこれだけの資料を集めるのは大変だと思うしそれなりの評価を得られるとは思う。ワタクシも資料として利用している。ただ1ファンの感想文がかなり影響力を持ってきているようなのであえて評価は星一つにした。
この人は実際に楽器を持って演奏活動をしているわけではないのでわは、よく知らんが。書いてある音楽的なことや、ミュージシャンの評価がめちゃくちゃとまで言わないが、トンチンカンなとこが多すぎる。ファンなら何を書いてもよいが、評論としては?をつける個所も多い。これからマイルスを聞こうという人には参考になりません。
自作自演も大変だと思う
★★★☆☆
中山さんも執筆が大変だと思う。元はといえばサイトに貼ってある音源を「ブートレガーが独自に発掘した」などと偽ってCD−Rに焼いて素人ジャケを製作しただけのものである。レアという名の元にもっともらしい後付けの理屈をつけて大々的に宣伝してマニアを踊らせなくてはいけない。オフィシャルでも同じアルバムを何度も買わせる手法があるけども、オフィシャル音源を徹底的に悪く書くのには何か他の理由が何かは未だに不明である。無意味な言葉遊びで何百頁も埋めるのは大変な仕事だと同情すら感じる。某店では中山氏が次にどの音源を宣伝するかわかっているという話しも聞いたことがある。ジャズファンは踊らせればいつまでも踊り続ける人種なので、情報弱者がいる限りこのビジネスはいつまでも続いていくのでしょう。
68-75エレクトリック・マイルス時代の発掘はそろそろ頭打ち?
★★★★★
最近は二年に一度のヴァージョン・アップが定例となり、私も、その間蒐集した海賊盤のチェックを行うことが慣例となってしまいました。
個人的には、一番大好きな68-75年のエレクトリック期の発掘が、前回のヴァージョン・アップの期間に比べて、かなりペース・ダウンしているような印象も受けているのですが。
本ver.8で新たに紹介された音源で個人的にインパクトが強かったのは
1)78年のリハーサル。ラリー・コリエルなどが参加
2)「ネフェルティティ」未発表テイク
3)71年w/キース・ジャレットのヨーロッパ・ツアー最終日、ポルトガルでのライブ(オーディエンス録音ですが)
4)70年10月w/マイケル・ヘンダーソンのセプテットでのシアトル
などです。
バイブルであるヤン・ローマンのディスコグラフィに載っていない音源もかなり発掘されましたが、一方、掲載されている音源でも、ブートレガーがテープを探し出せないのか、まだCD(-R)化されていないものもあります。
70/6月フィルモアも、木曜日が出る気配はありませんし...
二年後のver.9でどれくらい新発見があるか、今から楽しみです。
個人的には、大分ページ数も増えて来ましたし、ver.9では思い切って80年で線を引いて、上下二分冊にしたらどうでしょう? (そしたら下巻は買わずに済ますのですが...)
マイルスは奥が深いねぇ…
★★★★☆
●2年に1回、マイルスの命日に合わせて恒例発刊の『マイルスを聴け』。私もかれこれ「version 5」の頃からお世話になっているが、こんなに分厚い本になるとは私にとって想定外だった。今までこの本を頼りに色々な公式盤・ブートレグ盤を入手してきたが、今回の「version 8」を通じて、改めてまだまだ私自身は発展途上のような気がしてきた。本当にマイルスは奥が深いと思う。
●今回の「version 8」で一つだけガッカリしたことがある。「version 8」で新たに掲載された作品の記事うち、著者の中山康樹氏がアサヒ・コム有料サイトで紹介した作品については、記事が有料サイトのそれをそのまんま転用していることである。せめて何か加筆するか、有料サイトでは紹介できなかった記事を載せてもらいたかった。そういう訳で★4とします。
ところで、多分2年後の命日発刊の「version 9」はどのような形で発刊されるのかチョット楽しみ (あまりにも厚すぎて、マイルス自叙伝みたいに上巻・下巻に分けられたりして)。