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毒物雑学事典―ヘビ毒から発ガン物質まで (ブルーバックス)

価格: ¥903
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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非常に多岐にわたる内容。少々古め ★★★★☆
 毒物という名前にはかなり広範な物質群が含まれており、いわゆる砒素や青酸カリといった「毒薬」のほかにも、クラーレのような動物毒やアトロピンのように点眼薬として用いられているもの、加えて身近なところではスモッグ、食品添加物や農薬などといったものも毒物に分類されている。
 本書はいかにも「毒」らしい物質に加えて、上記のように身近に存在し、許容量や扱い方によれば毒になりうるものまで非常に多岐にわたる物質を紹介しており、大変勉強になる。発がん物質や制癌剤などについての記述も含まれ、読み応えは十分である。まさに「毒は薬であり、薬は毒である」ことを再認識させてくれる。
 一つの物質に対して見開き2ページという限られた記述ではあるが、それだけに要点がコンパクトにまとめられており読みやすい。巻末に半数致死量の一覧表や化学構造式もまとめて載せてあり、化学を勉強した方ならさらに充実した読後感を得られると思う。
 ただし、発刊年数が古いため、現在ではその毒性の発揮機構が解明されているものについて不明であるという記述があったり、内容に時代を感じる箇所もある。事実に反することは記載されていないので、より詳しく勉強なさろうとする方は、加えて新しい本を読むことをお勧めする。
 最後に著者の大木氏は、近年脳の分子メカニズムに関する著書を多く出しておられるので、そちらに興味のある方はどうぞ。
化学実験に従事している方にも一般の方にもお薦め。。。 ★★★★☆
 本文の内容は決して堅苦しいことなく、読み本のような感覚で
読みこなすことができると思います。
 天然に存在する毒や人工的に合成される毒など、分野別に分け
て書かれていて、頭の中で知識をまとめながら読み進めていける
と思います。
 出版年月が1984年ともう随分前に書かれていますが、内容
に関してはさほど色あせているわけではないと思います。それだ
け普遍的な内容だということです。
 2005年現在、毒物の毒性のメカニズムについて新しい知見
が手に入っている面もありますが、まず毒についての手始めにこ
の本に目を通してみることをお薦めします。さらに読み進められ
る方には、「身のまわりの毒」という書物もありますのでこちら
もどうぞ。
身の回りの毒物がよくわかる ★★★★☆
入門書的な解説で全編を通じて理解し易い。前半の天然毒の解説は身近な例をもって説明し、メカニズムから理解しておくとなぜ毒なのかがわかり、よりいっそう取り扱いに気をつけるようになる。後半の人工毒は、出版が1986年と古いために、最新の情報が欲しいところだが、身の回りに潜む化学物質の持つ毒性についての基本的な知識は充分に得られる。化学物質過敏症を避けるためにも、また、環境に配慮した生活を営む上にも大変参考になる書籍である。ただし、文字が小さく読みにくいのが難点である。