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未来のモノのデザイン

価格: ¥2,730
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新曜社
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ユーザ・インタフェース・デザイナーのためのルール ★★★★☆
認知心理学者ノーマンは著書 「誰のためのデザイン?」 において既存のさまざまな工業製品のデザインを分析していた. するどい分析ではあったが,その内容はむしろ保守的にみえた. 本書では知的な機械と人間とのインタラクションがテーマとなっていて,よりノーマンらしい内容だとおもえる. 本書の内容はそのなかに書かれている 「6 つのデザインルール」 にまとめられ,また 「機械によって [実はノーマンによって] 作られた 5 つのルール」 もあわせて書かれていて,そのほうが私にはピンとくる. いずれにしても,マイコンなどを内蔵した知的なインタフェースのデザイナーは,本書をてもとにおくとよいだろう.
「デザイン」の考え方を問う ★★★☆☆
「デザイン」という言葉には、カルチャーや業界の違いにより色々な意味を含むものだなと※ちなみに、私は広告業

平面のデザインや、WEBのデザイン、イベントでの導線等々においても、参考になる考え方がありました。
象徴的に思えたのが、82Pで記述されている「アフォーダンス」という考え方。
⇒動物や人間が世界の中の対象物に対して反応できるさまざまな活動

装丁は、少し重々しいですが中身はそれほど難しくは書かれてません。
それが逆に不満点かも
21世紀の技術の何が危険か? ★★★★★
機能中心の設計に異議を唱え,使いやすさといった行動レベルの重要性について示した「誰のためのデザイン?(1990年)」.行動レベルに加え,本能レベルや内省レベルまでも考慮する必要があることを指摘した「エモーショナル・デザイン(2004年)」.そして本書は,デザインに対する前著の考え方を引き継ぎ,21世紀の新たな技術や機器が向かうべき道を示すものとなっている.

20世紀,自動車はすでに内燃機関の調整やギアチェンジなどの最も基本的な本能レベルを受けもっており,人間は安全に目的地に到着するための高度な内省レベルを受けもてばよかった.そうすることで,車を適切に走らせる行動レベルが共有されていたのである.ところが21世紀の車は,ナビゲーションなどの内省的なレベルをもちはじめ,人間との役割分担が不明確になってきている.ここに危険があることを筆者は指摘する.機械が上手く機能しなくなった際,すべてを機械に預けた人間はどうすることもできない.そのため,人間と機械がコミュニケーションするための共通基盤が重要であるとされる(人間同士でさえ,共通項のない人とコミュニケーションをとることは大変である).この共通基盤をどうするかが,本書で多くの議論を費やしている部分である.

デザイナーに限らず,「拡張された身体」として様々な技術を利用していく全てのユーザーが,是非,知っておくべき話題であろう.

個人的には,学問の世界から離れた筆者が,初期の手書き認識システムで失敗する様子を知ることができ,大変興味深かった.これも共通基盤が欠落した例として扱われている.