「誰のためのデザイン?」では、
誤り易いデザインは、必ず、失敗を招くので、
間違い難いデザインをするのが大事、という観点で、
どういうデザインが良いのかが論じられました。
この本では、単なる使い易さを超えて、
思わず欲しくなる、情動に訴えてくるようなデザインについて、
その認知科学的な仕組みを紹介してくれています。
この辺りの分野の研究が、それほど進んでいないせいか、
やや、内容的に、まとまり感に欠ける印象もありますが、
ものを擬人化しがちな人間の認知メカニズムから、
ロボットの将来について語ってみるなど、
色々な話題を提供してくれているので、
認知科学に興味のある方なら、読んで損のない一冊だと思います。