珍しい第三楽章
★★★★★
先の方のレビューにもある通り第三楽章が独特のテンポ、フレージングで、
その他の奏者のピアノ協奏曲を聴いた耳では違和感を覚えると思います。
ですが、このピリスの第三楽章に親しめば親しむほど味わいが出てきて
聴き疲れしないというか、優雅な印象さえあります。
白眉なのは第二楽章。本当に美しく素晴らしいの一言。
ピアノの音色がオーケストラと溶け込んでまるで夢心地のようです。
あと、子守歌も忘れてはなりません。最終曲を飾る優しい
小品もピリスにかかるとなんと流麗で心和む事でしょう。