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プリンシプルのない日本―プリンシプルは何と訳してよいか知らない。原則とでもいうのか。

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: メディア総合研究所
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「筋をとおす」 ★★★★★

 プリンシプル(principle)は原理原則、物事を考える上での原理原則、基準な
どと言う意味になります。
 今の日本は、原理原則を貫くと本当に生きにくい時代になってきました。この
本は1950年代に書かれたエッセイを集めた本ですが、昔から日本人は変わ
らないなあと思ってしまう本です。
 今の政治を見ても当時の役人の考え方と全く変わらないような気がします。
 日本人は井戸の中の蛙のような物と言えます。井戸の中の蛙は大海を知ら
ないという諺がありますが、大事なことは、この蛙が大海を知る可能性が無くて
も井戸の中にいる自分を井戸の外から眺められる事さえ出来れば用が足りる
ようなきがしませんか。
 原理原則とは何か、原理原則を貫き通すために、どうのように行動したらい
いか教えてくれる本です。
戦後史の生き証人 ★★★★☆
昨今の「白洲次郎ブーム」で白洲次郎氏関連の書物を読んだ。本書は文藝春秋や日経新聞等に寄稿されたものを集めたものであり、21世紀から遡ると半世紀前に書かれた文章である。日本の歴史教育では近代を教えない為、現代から近いにも関わらず、戦中・戦後は比較的馴染みの薄い時期となってしまうが、本書はそうした戦後史を再発見・再認識させてくれる。
恐らくは、どういう人物かを理解してから読んだ方が、その内容に関する時代背景・人物背景が分かり、より楽しめるのではないかと思われるので、『白洲次郎 占領を背負った男』或いは『風の男 白洲次郎』を先に読まれることをお薦めしたい
白洲次郎を知るための、2・3冊目の本として ★★★★☆
白洲次郎の「文芸春秋」等への寄稿をまとめたもの。何しろ数十年前の話なので、その時代の時代背景を理解していないと理解しにくい箇所もあるし、また個人の何年かにわたる寄稿(現在での「ブログ」のようなもの!)なので、内容も決して網羅的でもないが、白洲次郎自身が書いている「生の声」という意味で、白洲次郎に興味にある方にはとても面白いと思う。

「評判を気にしたり、みなに評判が良くなりたい様な御歴々も多すぎる」、「(政府の規制が強すぎるために)来る時は設備は一杯にふさがり、許可の無いときは何もすることがないというような、事業経営上最も不能率・不適当な状態がかもし出されている」、「結局は抑えつけられることが判っていても事実を率直に言うだけのことは言う勇気はあるべしである」、「今まであまりに多数の日本人が、今迄アメリカ人に対してイエス・マンであった」、「みんな俺は悪くない、外の奴のせいだと言い張る」、「国民全部がもっともっと政治に関心を持って、勇敢に発言するにあらずんば民主主義は発展しない」、「プリンシプルのない妥協は妥協ではなくて、一時しのぎのごまかしにすぎない」等、今でも十分に通用する鋭い指摘が多いのは流石としか言いようが無い。

しかも、彼がやりあったマッカーサーに対して「彼は英雄でもあり天才でもあったと未だに信じている」と素直に尊敬の念を述べているのも、「認めるものは、(敵でも)認める」という、潔さを感じる。白洲次郎の入門本としては不適切だけど、彼を知るための2・3冊目の本として最適だと思う。
50年前と変わっていない日本人 ★★★★★
 白洲次郎氏の本を読むと胸がスカッとすると同時に、「日本人は変わらねぇなぁ・・・。」という虚脱感に苛まれます。
 この本に掲載されている文章は殆どが1950年代です。
 今から50年以上前に書かれたものでありながら、白洲氏が糾弾する日本人の悪い点は、残念ながら50年の時を経ても改善されていません。
 戸部良一氏の「失敗の本質」、山口瞳氏の「諸君、これが礼儀作法だ」と併せて読むと面白いと思います。
矜持のある日本人 ★★★★★
おそらく1950から60年代のエッセイである。
白洲次郎は吉田茂の特使をしたり、東北電力の会長をしたりした人である。
作家の今日出海は彼のことを称して”育ちのいい野蛮人”といっている。

彼にはいろいろな逸話がある。
アメリカの高官に英語でのスピーチをしたところ、その高官から
”君の英語はなかなかすばらしい”それに対して白洲は
”君の英語はたいしたことはないね”と言い返した。
GHQをして「従順ならざる唯一の日本人」と怖れられていた。

また、軽井沢ゴルフクラブの理事長になった際、田中角栄に対して、”君は日本語が読めないのかい”といったとか
無断でタオルを持ち去る人が多く、それを禁止した張り紙を田中が無視したからである。

日本の外交に対しては, ”どうせ軟弱外交といわれるのなら、いうことだけは正しいことを言ってほしい。
力をつくって今にみていろという気迫を皆を持とうではないか”

解散のない参議院議員が首相になったらどうするんだ、内閣の過半数が参議院議員になったらどうするんだ、議会民主制を保てないので衆議院だけにしろ
などである。

そういった彼が書いたエッセイだ。
背筋の伸びたかっこいい日本人がいたことを改めて実感した。