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『資本論』を読む (講談社学術文庫)

価格: ¥1,470
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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宇野学派の根本的誤謬 ★☆☆☆☆
宇野弘蔵は、『経済原論』『経済学方法論』などで、マルクス経済学を根本から破壊した。伊藤誠もその末裔であり、マルクス主義の著作とはいえない。宇野理論の誤謬を根本から切開していくことがいま求められている。
かなり難の印象が否めないような… ★★☆☆☆
 これを資本論の「平易な入門書」とするのは
あまりにハードルが高いような気がします。文
章がかっちりしすぎて読むのにかなり労力がい
りますし、専門的な学説もよく登場します。
 まあよほどの決意と関心がある人でないかぎ
り、500頁弱もあるので途中で挫折するのでは…。
以上愚痴に近くなりましたが、ちょっと卑見を
述べました。
『資本論』のエッセンスを凝縮した新たな文庫がここに誕生! ★★★★★
本書のまえがきに印象的に述べられているように,終わろうとしているミレニアム最大の思想家として首位を占めたマルクス。彼の主著『資本論』に初めて接する人を主たる対象として,その学問的壮大さ・雄大さ・奥深さを明快な文章で解説した本書は,500頁弱と文庫としては分量が多いものの,たしかに最良の入門書の1つとなるに違いない。何よりも著書自身がいかに『資本論』に惹かれているのか,半世紀以上にわたる格闘を通じてもなお読みきれないほどの重厚さを秘めた大著であることへの多大なる敬意を,本書を通じてひしひしと感じる。著者もあらためて『資本論』の魅力を噛み締めている,そんな気にさせるのだ。われわれが現在も生活の基盤としている市場経済に基づく資本主義経済の原理的な仕組みと動態を客観的な学問的認識の体系として明らかにすることを目指した『資本論』とどのように向き合うべきか,その作法を本書から学び取ることができる(特に第18章の「資本論をどう活かすか」参照)。本書はまた,資本論の経済学が体制としての社会主義の理論的可能性をどのように基礎付けうるのか,その意味内容を原典に則しながら説明してくれてもいる。現代資本主義における新自由主義的なグローバリゼーションに内在する深刻かつ重層的な問題性を想起するまでもなく,「あきらかにマルクスはソ連型社会とともに葬られてよい過去の理論家ではありえない」(6頁)のであり,そしてまた,「いま主流派経済学のゆきづまりが深まるなかで,古典派経済学を批判的に継承している社会科学としての経済学の雄大な体系を構成した『資本論』による経済学の再評価と新展開があらためて切実に求められているのではなかろうか」(459頁)。著者である伊藤誠教授はこの3月をもって10年間に及ぶ國學院大學での研究と教育を終えられる。心からその労をねぎらいつつ,これからも本書をじっくりと堪能してゆきたい。

宇野派の重鎮が著した解説書 ★★★★★
 本書は東大名誉教授で、現在、國學院大學にて教鞭を執られている伊藤誠の著書です。宇野派第2世代の重鎮の書いた資本論の解説書です。著者はこれまでも「幻滅の資本主義」などを著しており精力的にマルクス経済学の普及に当たっています。本書も資本論を分かり易く解説しています。然し、宇野経済学なので宇野弘蔵の影響を受けている面は否めませんが、その点を割り引いても素晴らしい本です。近年、マルクス経済学に関する本が出版されにくくなっているので文庫本サイズですし読みやすいと思います。分量があるので結構、読み応えがあります。入門書としては最適だと思います。