入魂のブルース・ロック・アルバム!
★★★★★
2009年のロイヤル・アルバート・ホール・ライヴDVD、同じく'09のTHE BALLAD OF JOHN HENRY、'08の二枚組ライヴCDなどいずれもボナマッサの素晴しいプレイを堪能できるが
'06リリースのこのYOU&ME・・・自作とカバーが半々のアルバム・・・ブルースの先達への熱いリスペクトに溢れた作品に仕上がっている
クラプトンのレスポール時代(特に60年代のブルース・ブレーカーズ)に強く影響を受けていると思われるボナマッサだが、ほかにフリーのポール・コゾフ、レイ・ヴォーン、近くはウォーレン・ヘインズあたりからの影響を感じさせる
あと7曲目などはジェフ・ベック、続く8曲目はツェッペエリンのカバー・・・ジミー・ペイジへのリスペクトだろう
4曲目ポール・マーシャルのSO MANY ROADSに心震わせないブルース・ロック・ファンは恐らくいないのではないか
そしてしっかりとブルースの先達・・・チャーリー・パットンやソニー・ボーイ・ウィリアムソンへのリスペクトも忘れていない
地に足をつけたプレイヤーの素晴しいブルース・ロック・アルバム!
ボナマツサ、ロツクンロール!!
★★★★★
このアルバムはブルースというカテゴリーで販売されています。
ブルースはいわば古典ジャズから亜種的に枝分かれされて進化しているのですが
一版のジャズまでとはいかないけどいろんな音楽の基礎的なニユアンスが複雑に
とりいれられています。
クールジャズよりも残酷なほど冷却化されたり
ハードロツクをこえた尋常ではない灼熱の熱さまで幅が広く
そしてほとんどの歌詞のテーマが悲しい詩情詩つまり
これがブルースといわれるのです。
もつと深く表せば長くなります、
彼の群青色のトーンはいろんな先輩ギタリスト達を
彷彿させ、激しいプレイの後の
ブルースでしか言い表せ切れない
これ以上ない究極に突身したあとの
安堵感的な満足感をあたえてくれます。