買ってください!
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最近めでたく復刊したシリーズ「世界の民話館」。美しいイラストと丁寧な装丁(復刊本につき、販売元の広告が入ってしまっているのは仕方がありませんね)、西本鶏介さんのこれまた美しい日本語訳、と好感が持てる本なのですが、何よりすばらしいのがお話の収録センスです。
民話集というと、大体類型的になりがちで、収録されている話も説話的だったり、単純なハッピーエンド(これもいいんですけど)だったりするのですが、このシリーズではほかではあまりお目にかかれないような珍しいパターンの話の数々を楽しむことができるのです。民話集というより、良質な短編集、という感じ。特にこの『怪物の本』にはやられました。まさか、民話を読んで泣くとは・・・・
一家に一冊(一シリーズか?)是非どうぞ。宝物になりますよ。