「下手の棒銀上手が困る」の格言どおりの本。原始棒銀、矢倉くずし速攻棒銀、角換わり棒銀、早ぐり銀の構成で、目を見張るのは第一章の原始棒銀。例えば、相掛かりで先手が7八金と受けないと何が悪いのか?初心者以外用無しの変化だが、他の定跡書だと「後手に先に一歩持たれているから悪い」で終わるところを、すごく丁寧に説明してくれている。飛先交換後後手が浮き飛車で構えたらひとまず玉を囲うのが常識だが、なおも棒銀が突進したらどうなるか?「常識だから」でこの受けを飛ばして覚えた中級者はたちまちハメられてしまうかも。 ただ、最近では飛先交換をさせないように指すのがほとんどなので出番は少なそう…。
矢倉崩し棒銀は後手の作戦で、アマの奇襲戦法を青野九段が煮詰めてたモノ。後手番のレパートリーを増やしたい人にはいいかも。
角換わり棒銀は基本ではあるが対処方が原始棒銀のそれ以上に広く知られているので実用には疑問。
早ぐり銀は角換わりで最もポピュラーな戦法で、角換わりを主戦戦法にしたい人は必修だ。
青野九段の定跡本は、実用度がどうあれ、基本的な変化を初心者でも解るように解説してくれている。非常に好感が持てる

駒の動きを覚えたばかりの初心者同士の対戦の場合
相掛かりの棒銀戦法が多く、原始棒銀の受け方をよ
く知らないとあっという間に終わってしまう破壊力
がある戦法だと思います。

ですから、第一章の原始棒銀だけ読んでも、価値の
ある一冊です。
内容的にも少なすぎず、多すぎずだと思います。

初心者が一番初めに読む定跡書としては、この本が
一番最適だと思います。

本で入門した初心者に有りがちな失敗。「本の通りに相手が指してくれない（笑）」。
この本は変化が実に多い。
多過ぎてどこからの変化だか思い出せなかったくらい。

将棋の本を読むのは30年ぶりだが、また一から勉強し直して宿敵のPS2ソフトを打ち負かせたい！

->初級相手にボロ負けだったのを、昔の記憶を呼び起こして５割の勝率へアップ！

昔から得意戦法の１つだった棒銀。
こうして本書で定跡を確認すると、知らなかった手筋の多いこと。
棒銀の奥の深さを再認識でき、また、実戦でどんどん採用して行きたくなりました。
居飛車で戦っていると、棒銀の破壊力は格別です。

素人同士の対戦では、振り飛車系の戦いになることが多く、
現在の定跡書も振り飛車戦中心のものが多いと思います。

発行年度は少し古いと思いますが、いまでも十分通用すると思います。

相居飛車の棒銀ではまちがいなく最高の書。
しかもとてもわかりやすく丁寧に説明してくれている。
章立てで、４つの章からなる。
１原始棒銀２矢倉崩し速攻棒銀３角換わり棒銀４早繰り銀
各章が６段階くらいずつにわかれているので、
自分にあった段階まで読み進めることができる。これは画期的な工夫と思う。
あとはこの本を読んだ人たちが増えて、

相居飛車形の将棋が流行することを祈るのみだ。