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ブラームス:交響曲全集

価格: ¥4,725
カテゴリ: CD
ブランド: フォンテック
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ライブだからこその熱さ! ★★★★☆
朝比奈隆は音大を出て指揮者になった訳ではない。大学オケ出身の自分としてはそういった部分でも共感・憧れを持ってしまう。このブラームス、生演奏だからこその熱さが存分に伝わるCDだと思います。音楽が好きだ!そんな気持ちが全面に出ているような感じでしょうか。特にオススメはベタではありますが交響曲第1番の第4楽章、そして第3番の第3楽章。弦楽器の重厚感、これぞブラームス!っていうのがひしひし伝わる演奏です。ただ、自分が演奏する際のサンプルとしては(こんな演奏がしたい!と思う分にはいいですが)、ライブ録音だけに何箇所が聴こえにくい音・パートがあり、そういった意図にはそぐわないかも知れません。
これ以上何を望もうか ★★★★★
朝比奈4度目のブラームス交響曲全集である。1番は実演で聞いた。その時は伊藤恵と組んだピアノ協奏曲1番が白熱した名演奏でより記憶に残ったが、こうして録音で聞いてみると、メインの1番も引き締まったフォルムの見事な演奏であったことがわかる。そう、「引き締まった」というのが本全集の大きな特徴である。いささか間延びがちであった大フィルとの旧全集より、テンポが速く、アンサンブルも緊密だ。それは、2番のコーダにも現れている。大フィル盤と同じくテンポをあおるが、大フィルが朝比奈の指揮棒についていけず、縦の線が完全にずれているのに比べ、新日本フィルは乱れそうで乱れない。3番はロマン性よりも、クラシカルな端正さを感じさせる。4番も力感に溢れている。「フルトヴェングラーさんの真似をするといろいろ問題があるが、クレンペラーならよいのではないかと思ってね」と朝比奈はコメントしていたように記憶しているが、なるほどうなずける演奏になっている。録音は秀逸。知・情・意が見事に一致した素晴らしい全集の完成だ。同じ新日本フィルとのベートーヴェン交響曲全集とならんで、世界に冠たる大全集の登場である。普段朝比奈を「アバウト」な指揮者だと思っている人は、これを聞いて考えを改めていただきたい。