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ブルックナー:交響曲第8番

価格: ¥3,465
カテゴリ: CD
ブランド: フォンテック
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朝比奈隆の代表作 ★★★★★
日本においては朝比奈 隆の人気はいまだに絶大なものがあるが、少なくとも残された膨大な録音を聴く限りにおいては、この指揮者がどうしてそれほどまでに神格化されているのかを理解することは難しいのではないかと思う。人によっては、朝比奈を同時代のギュンター・ヴァントやセルジウ・チュリビダッケに並びうる実力の持ち主として位置づけるが、個人的には、その傷だらけの演奏を聴くと、少なくとも比較をすること自体が無意味なのではないかと思うのだ(とりわけ大阪poとの演奏はひどい)。
確かに、技術偏重主義にたいする反省には、それなりの意味があると思うのだが、それにしても、技術の稚拙さにも許容できるものとできないものがある。また、精神性と技術性という対立軸をもちだして、あたかも精神性さえあれば、技術の稚拙さを正当化することができると主張することには問題がある。朝比奈の神格化には、今日における、こうした技術信仰にたいする反動としての「精神主義」のようなものがあるように思われるのである。少なくても、精緻さと巨大さの統合を高次のレベルで実現した晩年のヴァントの演奏芸術に到底迫るものではないし、また、構築への意志を欠いたその音楽造りそのものが根源的な意味において間違いを冒しているようにさえ思われるのである。
しかし、そんな朝比奈にもいくつかの優れた演奏が存在する。とりわけ、優れた演奏能力をそなえたオーケストラに客演したものにそうしたものが多数存在するように思われる。そして、その代表的なものが、このNHK交響楽団と録音した交響曲第8番である(それから、シカゴ交響楽団に客演したときのものがCD化されることを切望する)。
朝比奈には同曲の多数の録音が存在するが、個人的には、これが断然優れているように思う。この演奏を聴いていると、朝比奈隆という指揮者が理想として思い描いている音楽というものが、堂々とした、雄渾なものであることを実感することができる。それは、われわれが西欧の古典に期待するものとは異質のものであるが、高度の技術的な裏付けのもとこれだけ説得力をもって演奏されると無条件に説得させられてしまう。
今後、10年もすると、朝比奈ブームも過去のものとなるだろうが、そのときにも確実に音楽の愛好家の心をとらえつづけるのは、やはりこうした完成度の高い録音だろう。
朝比奈隆としては異色な…? ★★★★★
この演奏を聴いて、往年のジョージセル/クリーヴランド の名演ディスクを思い出してしまった。 実に立派で あらゆる角度から見て文句のつけどころのない完成された名演だと思う。
ただ、骨の髄からの朝比奈隆フリークの耳には,はたしてどう映るだろうか?
朝比奈隆の魅力(の一つ)は,未完成な豪快さだと思う。
この未完成な個性、今までの朝比奈隆のブルックナー8番に関しての僕個人の意見としては若干の不満だった。故、この8番には最高の賛辞をささげたい。
宗教的体験 ★★★★★
私はあの日、NHKホールにおりました。
フィナーレが終わって、気づいたら、涙が流れていました。 お隣に居合わせた、お年を召した女性も目をハンカチで押さえていました。

一緒に行った友人は、「宗教的体験だった」といい、何が良かったかを言葉にしたら、それが感動の価値を下げてしまうとまで言っていました。 CD化が実現した時には、あの感動を蘇らせることが出来ることを幸福に思ったものです。

しかし、時が経ち、自分がその場に居合わせたことを差し引いて、客観的に聴くことができるようになった今となっても、やはりこの盤は別格であると思うのです。特に私はアダージョが、ライブを含め私の聞いた他のどの演奏よりも素晴らしいと思います。

この盤が、私の「ブルックナー交響曲第8番」です。
すごい演奏 ★★★★★
正直、すごい演奏である。どうすごいかといえば、大胆かつ緻密なアンサンブル、とでも言おうか。朝比奈のタクトのもとN響の破綻しないアンサンブルが素晴らしい。特に管が非常によく鳴っている。この朝比奈・N響のブル8を聴いてしまうと、マタチッチ・N響がかすんで感じる。

何度か録音されている他の朝比奈の録音、特に大フィルの演奏も悪くなさそうではあるが、かつて関西に在住し、なんども大フィルのライブで失望した身としては、朝比奈のThe Best of Bests探しをする気があまり起こらなくなってしまった。

5☆。これより良いブル8があったら教えて欲しい。
朝比奈の第8 ★★★★☆
大フィルとの1994.7.24盤は透徹した意思力が尋常ではなく、それが終始貫徹する驚異的演奏だった。当盤はオケがN響ということで大いに期待して聴いてみたが、残念ながら大フィルとの演奏を超え得るものではなかった。オケがうまければ、感銘が深いという訳ではないようだ。技術はあるが、表現が付け焼刃的なのかもしれない。