「奇跡」「純愛」「生と死」「秘密」など韓国ラブストーリーの典型的キーワードが詰め込まれた一作。家具職人の兄とカーレーサーの弟が、同じ日の同じ時刻に事故に遭い、ともに昏睡状態に陥る。1年後、弟だけが意識を回復するが、彼には兄の魂が宿っていた。兄の妻は、状況がつかめないまま、弟からの求愛に応じるように…。
愛のドラマ→サスペンス→再び愛のドラマ→再びサスペンスという波瀾万丈の設定も、ポイントとなるシーンでは登場人物が丹念に心情を語るので、「最愛の人の心が宿った別人を愛せるか?」というテーマがひしひしと伝わってくる。弟役イ・ビョンホンは、すでに『バンジージャンプをする』で、元恋人の魂が男性に宿ったと信じる役を演じており、本作ではその逆の立場を繊細にミステリアスに好演。予想外の結末にたどりついたとき、『純愛中毒』という日本語タイトルが絶妙であることに感心させられる。(斉藤博昭)
「狂気の愛」を描いた異色のラブストーリー
★★★★☆
オリジナルタイトル『中毒』が示唆するように、「純愛」というよりは「狂気の愛」を描いた異色のラブストーリー。「純愛映画には興味ないな」なんて思っている人こそオススメ。
身寄りのない仲の良い男兄弟と兄嫁の3人の物語。兄弟2人とも交通事故で意識不明に。1年後奇跡的に意識を取り戻した弟は、自分は兄貴の方だと言い張り、夫婦しか知らないはずの2人の想い出を嫁さんに語る。
この映画、要するに、愛する人の魂が宿った別人を愛することができるか、という話なんだと思う。人が誰かを愛するというのは何を愛しているってことなのかなぁと思わず考え込まずにはいられなくなる。誰かを愛するというのは、その人そのものを愛しているんじゃなくて、その人との関係性を愛しているということなのかな、なんて考えました。こういうのは、人間にとって普遍的なテーマだから、この映画は、韓流映画だ何だという枠を越えて観る人に訴えかけるものをもっている映画だと思う。
思い詰めたような男の役をイ・ビョンホンが好演している。兄貴の嫁さんの役のイ・ミヨンも綺麗。韓流女優の中では1・2を争う美人女優だと思う。
イ・ビョンホンの一途に兄嫁を思う演技、ストーリーに、驚き
★★★★☆
一度目に見た時は、大切な兄嫁を思う、切ないイ・ビョンホン扮する弟の気持ちに、気がつかなかったのですが、二度目に見ると、悲しい気持ちを隠し、兄夫婦の傍にいる、イ・ビョンホンの演技に関心しました。
兄を亡くしてからの、正気なのか、正気で無いのかわからない、演技、最後の結末にも、驚きました。
二人のラブシーンには、現実では、どうかなという、展開でもありますが、ドキドキ、ハラハラさせられ、とても、美しくも、感じられました。
う~~ん、どうかな??
★★★☆☆
音楽はせつなくていい!
映像もきれい。
ウンス役のイ・ミヨンも美しく、かわいらしく、いい感じ。
でも、見終わってみて何か物足りなさを感じた。
不道徳のなかの純愛
★★★★★
この映画は、とっても不道徳な映画である。だが、不思議と最後まで目が離せない展開で私的には満足だった。
不道徳のなかにある純愛、それを教えてくれた映画でもあった。
タイトルの純愛中毒というのが、映画とあっていない気がしたのは、私だけだろうか?
しかし、イ・ビョンフォン氏は、とっても絵になる役者だな、とあらためて思った一作でもあった。
最後のシーンは・・・。観る方のために、これは伏せておこう。
満足しました!
★★★★★
「美しき日々」でビョンホンさんに夢中になり、他の作品も見てみよう!と思って初めて手にとったのがこの作品です。最初に見たときは淡々とした物語の進行に「ちょっと期待はずれだったかな・・・」なんて思いましたが、結末にビックリ。 2回目は違った角度からじっくり見ることができ、この映画のすばらしさを味わうことができました。 なんといってもビョンホンさんの演技がすばらしいです! あまりセリフがない場面でも、テジンの激しく切ない気持ちが切々と伝わってきます。 この映画は繰り返し見て初めてその凄さが分かるものなのかな・・・と思います。 「純愛中毒コレクターズBOX」が私のビョンホンコレクションの第一弾になりました! これから他の映画やドラマもどんどん見たいです!