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ブラック・アイス (扶桑社ミステリー)

価格: ¥734
カテゴリ: 文庫
ブランド: 扶桑社
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好調なシリーズ第2作 ★★★★☆
ロス市警の孤高の刑事、ハリー・ボッシュを主人公としたシリーズ第1作、「ナイトホークス」のあまりの面白さに、驚嘆した私は、当然のごとく、第2作である本作品を読むこととなりました。

クリスマスの夜、待機勤務のため、自宅で無線スキャナーに耳を傾けながら、一人クリスマスディナーを楽しんでいたハリー・ボッシュの耳に飛び込んできたのは、<ハイダウェィ>モーテルでの死体発見を知らせる交信。
署に電話してみると、麻薬課のカル・ムーア刑事の死体だという。
待機勤務なのに、なぜ自分のところに出動要請がなかったのか。
数週間前にムーア刑事と酒を酌み交わしていたことから事件に興味を持ったハリー・ボッシュは、密かに探りを入れていく…。

本作品のテーマは「麻薬(覚醒剤)」で、登場人物表から明らかなとおり、麻薬(覚醒剤)の密輸ルートとして、「メキシコ」が絡んでくるのですが、欧米のミステリの世界で、「麻薬(覚醒剤)」と「メキシコ」は切っても切れない関係にあるようで、「ありがちな設定」です。
このあたりは、「ナイトホークス」も同じで、出だしは「ありがち」なのに、読んでいくと、人物描写や物語展開が魅力的でどんどん物語の世界に引き込まれてしまうのが、このシリーズの凄いところです。

特に、後半50頁は思いもかけない展開が待ち受けており、ミステリ本来の面白さも忘れていない点が、嬉しい限り。
また、シリーズものらしく、前作で明かされなかったハリー・ボッシュの生い立ちが次第に判明してくるあたりも、見逃せません。

巻末の解説で、このシリーズへの期待を「日本でいえば大沢在昌の『新宿鮫』シリーズが登場してきたと同じような衝撃」と書いていますが、そういえば、鮫島刑事は新宿署の孤高の刑事。
ちなみに、シリーズ第4作「無間人形」は、「麻薬(覚醒剤)」がテーマで、本作品で「ブラック・アイス」と呼ばれる「麻薬(覚醒剤)」が「新宿鮫」では、「アイスキャンディー」でした…。
駄作はないぞ、マイクル・コナリー! ★★★★★
ハリー・ボッシュシリーズ第二弾、ハリーの僚友の刑事ムーアが散弾銃で顔を飛ばして自殺をする。同時に他の刑事が担当していた2件の殺人事件を担当することになったハリー。彼はその3件の事件が関連しており、またムーアは決して自殺ではないことをつきとめる。事件はメキシコを舞台にした麻薬ブラックアイスの密輸ルートと絡んでくる。そしてムーアの隠された生い立ちが事件の背景にあることも。父親に捨てられたムーアと同じく父親の顔をしらないハリーの過去も明らかに。このような過去の親子関係が背景となった事件では松本清張の「砂の器」が有名だが、ちょっと今回の作品はそのような雰囲気も味あわせてくれる。そして最後の50ページで事件は急展開の解決に至る。今回はメキシコの闘牛を舞台にした麻薬犯罪組織との強烈なアクションもあり、ムーアの妻シルビアとハリーの恋愛(今まで読んだ3冊ともハリーは激しい恋に落ちる、ちょっとやりすぎ?)あり、そしてひねった落ちもあり、「ナイトホークス」より面白いかった。
一気に面白い。 ★★★★★
出版された順に読んでいない為、彼の作品を読むのはこれで8つ目。
順を追って読んでいないせいで良く分かるのだけれど、驚くのはこの第2作目で
既にハリー・ボッシュと周辺がガチガチに出来上がってしまっているという点。
マイクル・コナリーは、この1,2作目を書いた時点で既にその先に書くものが
全て頭の中に入っていたのではないか、或いは、まるで一気にボッシュシリーズを
書き上げてしまったかの様な、そういう凄い印象を持ってしまう。
間違いなくボッシュシリーズの面白さが生まれる要因の大きな一つがそこなので、非常に感心してしまった。
孤高のはみ出し刑事、ハリー・ボッシュ ★★★★☆
マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ・サーガ>シリーズ第2弾。

’94年、「このミステリーがすごい!」海外編第9位にランクインしている。

今でこそ、このシリーズは“当代最高のハードボイルド”、“現代ハードボイルドの到達点”といわれているが、当時の書評を見ると、本書については「主人公、シリーズの在り方が、ハードボイルドを論じる評論家の間でも賛否両論に分かれた問題作」と書かれている。

ボッシュと同じハリウッド署の、麻薬課刑事ムーアの、頭が半分以上吹き飛んだ死体が、クリスマスの日にモーテルで発見された。殺人課で当直のボッシュは現場に赴くがなぜか捜査からはずされる。状況は、遺書らしきものも見つかって汚職警官の自殺。しかし検屍局局長代理で、ボッシュとも付き合いのあるテレサは、自殺は偽装であり、実は殺人だと見破る。興味を抱いたボッシュは、上司の命令にそむいて、孤独な捜査を始める。やがて彼は、ブラック・アイスという新しい麻薬の売買に絡む大物を追い詰めるべく、メキシコへと踏み込んでゆく・・・。

そして、ボッシュが看破した、ラストで明らかになる衝撃的で予想外の真相は、本格ミステリーといってもいいほどのもので、「このミス」第9位にふさわしいインパクトのあるものだった。

それと共に、本書は、孤高なはみ出し刑事ボッシュを個人的に描いたハードボイルドである。それは、ボッシュが長い間知らなかった自分の父親に初めて面会する回想シーンと、もうひとつ、上司の言葉に象徴される。「わたしにはまったくおまえが理解できない。なんにもならないことになぜすべてを賭ける?」
Connelly's success is unsurprising. ★★★★★
Black Ice is another well-constructed Harry Bosch novel. Harry, an outsider detective within his own department, cannot accept convenient coincidences or inconsistencies. He is forever on the lookout for situations that are painted or constructed to be what they are not. This skepticism is exactly what is needed on Christmas night when Harry intercepts radio traffic about a death in a seedy motel room in his district while he is on call. But Assistant Chief Irving has rushed to the scene and quickly concludes, too quickly for Harry's liking, that the death of narcotics detective Cal Moore is a suicide - end of story.

But Harry finds several cases that seem to be much too conveniently attached to Moore, suggesting that Moore may have been a target. Bosch almost methodically pieces together the connections. The evidence in all the cases finally points to a drug operation involving black ice in Mexicali, Mexico. Harry has to use all of his expertise in surviving this case.

The Black Echo and The Black Ice are too very good entries into this genre. I'd also try‾Giorgio Kostantinos' first book‾Quest‾, but not overly so. With the creation of Bosch and his complex, well-paced stories.