MPTや、CAPMを実務的に使いこなす方法。
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実務家の立場から書かれたアクティブ投資の理論書。実務書と言えば経験や勘に頼るだけの本が多い中、この本は実務家のための理論を突き詰めている。Superior Information があった場合、それをどのようにアクティブ投資に組み,しかもMPT(Modern Portfolio Theory) やCAPM(Capital Asset Pricing Thoery)をもとに、いかにリスクを最適コントロールするかを論じている。もちろんそのようなSuperior Information 自体を、多くの理論家は、否定するし、それによって行動する”Active Portfolio manager”を、Noise Traderと呼ぶだろう。そのような違いはあるが、実務家の発想を知る上でも興味深い本である。
ついでに、どのような Superior Information があるかを 書いてくれたらよかったのにと思うのは欲が深すぎるのだろうか?