実務家の立場からは、結局のところモデルの説明力、費用(モデルの複雑度)対効果が一番関心あるわけだが、その点では総じて芳しい結論を得ていないように思える。
本書の実証分析では、ヒストリカル・ボラのみに着目しているが、実務的にはインプライド・ボラ、もしくはそれと事後的なヒストリカル・ボラとの関係にもっとも興味があり、こういった方面の研究成果等に関する言及が欲しいところだ。