非常に充実した正に「音楽作品」であり、ハードロック系が苦手という人にもお勧めできるハイレベルのアルバムである。
安定したテクニシャンぶりは変化無し。ステレオタイプのヘビーメタルになっていない部分はかなり工夫と熟慮の後が感じられる。エスニックな要素をサンプリングしたり、リズム面での構築に時間をかけたようである。安定した楽曲レベルの高さと楽曲のイメージにぴたりとフィットしたギタープレーをはめこむ天才であることを今回も証明。サウンドは彼特有の『緊張感を扇情するパターン』がたくさん出てくる。また師匠フランクザッパへのリスペクトを表明しているナンバーなど、クリエイティブな側面からもかなり評価できる。10点中8点