書籍化された価値はあると思います
★★★★★
書店の天文学書のコーナーでこの本を見かけて、著者名と内容を見て、どこかで読んだことがあるような気がして調べてみたら、1980年代に日本のUFO雑誌で連載されていたものでしたが、とても有意義な内容なので、こうやってきちんと翻訳書籍本のかたちにして世に出すことには大きな意義があると思いました。
出版社は最近ブラジルのニセ予言者ジュセリーノの本を宣伝して広めていたので功罪相半ばする感じもしましたが、「ジュセリーノ予言の真実」というサイトによると、この本の日本語訳は今でもネットで見られるそうで、そこの文章と比べてみると、今回のこの本は全訳ではなく抄訳であることに気づきました。
しかし要所は収録されていますので問題はないかと思いますが、前述のサイトで知ったのですが、冒頭の付録?で出版社側が本物のUFOビデオとして紹介しているものはユーチューブで紹介されている海外のアニメ動画から「これはアニメです」の表示をトリミングで消したものだそうで、せっかくの意義ある本を相変わらず功罪相半ばするものにしてしまっているのが非常に残念で、著者や訳者が気の毒に思います。
ただ、音楽CDの場合なども、楽曲やアーチストは良くても、売り方がえげつないためにファンから不評を買っているケースも多々ありますので、この本も、いろいろとプロデュース方法に難点はあっても、内容そのものは評価してよいものだと感じますので、星5つの価値はあるのではないかと私は思いました。