冷静な怒り
★★★★★
ファーストの発禁、セカンドの自主回収と続き、ようやく日の目を見たサードアルバムだが、この間半年余り。3枚のアルバムに収録された30曲を超える楽曲のうちダブリ収録(バージョン違い)は僅か3曲。この超人的なエネルギーには脱帽するしかない。先の2枚はあまりにも過激な歌詞のための処分と伝えられるが、何が過激といって「ふざけるんじゃねえよ」以上に単純で過激な歌詞は日本のロックには見当たらない(多分)。この裏にはパンタの冷静な怒りと戦略があった。まずパンタ自身が「我ながらこれはひどい」という歌詞を書き、レコ倫理は当然却下。その後「反省して修正した」歌詞を再提出。判断力の麻痺した審査員が思わず通してしまったというのが真相らしい。もちろん「グラス」がマリファナの隠語だとは審査員のジジイたちは知る由もないことも悪たれ小僧は計算済みである。八方破れの歌詞と演奏にも聞こえるが、そんなパンタの戦略があったという薀蓄をオジサンが語りたくなる頭脳警察の名盤です。
ふざけるんじゃねぇよ
★★★★★
頭警のサード
「ふざけるんじゃねぇよ」
夜この曲をかけて車を走らせると
「鉄砲玉の美学」の渡瀬恒彦の気分になる
Pre PUNKな傑作
勿論それだけではない
PANTAは最高の詩人だ
言葉が切っ先鋭く、かつ色を帯びている
ストレートな詩には毒
イマジネーション豊かな詩には苦悩
クールな裏に込められた情緒豊かな喜怒哀楽
若さゆえのつたなさだろうが思い付きだろうが時代の空気
色々あるからいいんじゃねーか
人生ってヤツ
生き様
生きるって事のもがきあがく感じ
生々しい
PANTAはたぶん一生リスペクトし続けます
バランスの取れた傑作
★★★★★
《過激な政治的メッセージ》と《POPな抒情的やさしさ》という相反する要素が、バランス良く融合した傑作アルバム。頭脳警察のオリジナル・アルバム8枚は、どれも重要な作品ばかりだが、このアルバムはその中でも、一番完成度が高く親しみやすいアルバムかもしれない。ある意味、《頭脳警察=過激なアジテーション》という一般的なイメージを裏切る、純音楽的な傑作です。
実験精神と力強さと社会性
★★★★☆
この作品は様々な要素がありますが、力強さはまったく衰えていないと言った様子でいいたい事を訴えているエネルギーを発散させる曲もあり。ワンパターンでは言い表せない力を放っています。
とにかく、彼らのエネルギーにほかの要素が引っ張られてひとつの作品になっていると思います。これははまります。
最高っす
★★★★★
時代を超えて響く言葉の数々。今だからこそこの危機感を感じて欲しいっていう感じ。
上の方、モロゾフじゃなくってモロトフだと思います・・・ モロゾフじゃチョコレートになっちゃう(汗)