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ポルトガルの海―フェルナンド・ペソア詩選 (ポルトガル文学叢書 (2))

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 彩流社
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いいものは、いい! ★★★★★
コマーシャルの世界では「いいコピーは、いいカタチをしている」って言葉があるんですが、いい本はいい装丁をしていたりします。
冷たさ、温かさ、そんな体温のある詩情が柔らかく、かつ、濃厚に流れる本書にも素晴らしい装丁(色)がその中身の美を魅せてくれています。
本書を開いていきなる登場する「うた」や「母さんのぼく」は、しばらく本を閉じて静かに考えたくなりました。
ただ気になる点は、ペソアの詩にはタイトルがないものが多くあるのですが、それなのにわざわざ詩内の言葉をタイトルとして表記したとありますが、別にノンタイトルはノンタイトルでいいんだと断然思います。
とは言え本書の評価を落とすものではなく、ぜひ購入してみなさんの宝物のひとつに入れてほしい一冊です。

PS:吉田修一氏の著作物にも本書が登場します。
異名者たちの宴 ★★★★★
ペソアはポルトガルの生んだ20世紀最高の詩人の一人だ。彼がなした文学的偉業の最たるものがその「異名者」の創造である。口で説明するとなかなかうまく伝えられないのだが、異名者とはペソアによって作り出された内なる他者であり、人格である。それぞれが独立した別の思想や生活を持っており、創作活動を行う。この本にはペソアの作品の他に主だった異名者3人―技術者カンポス、古典主義者で亡命者レイス、そして彼らの師カエイロの作品が収められている。彼らの作品を熟読するとき、読者は彼らが本当に実在した人物のようにありありとその姿を目に浮かべられるはずである。