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福野礼一郎の宇宙 甲―キカイの本質を理解すればクルマの偉大さがわかる!

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 双葉社
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スーツの洗濯 ★★★★☆
モノゴトは事実をしっかり観察して理屈を見極めてそこから論理的に考えていけ、という主張を「スーツの洗濯」で実践しています。福野さんの視点はメカに限定されちゃいないんです。戦闘機のデザインもモデルガンの設計もスーツの洗濯も、深〜いところでつながってんですね。
福野ファンでなくても、機械好きなら楽しめる。 ★★★★★
福野氏が手当たり次第に色々な対象を斬りまくっている本。著者の博識がよくわかる。斬る対象ごとに章だてになっているので、閑なときにパラパラと読むのも良い。しかし、ひとつの章がそれなりの内容を持っているので、トイレタイムの一服には向かない。

立ち読みで済ませられない内容の密度と量。

再読するかどうかは読み手の好み次第。私は再読する。

他に類書はない。よって他書で代替不可。似たような本に本書の姉妹本「乙」があるが、斬る対象が違っているので、その意味で他書での代替不可。
機械工学と製造技術の集積としてのクルマを語る ★★★★☆
 クルマをネタにタンカを切りつつ自分を語るという小林秀雄的な日本の伝統(?)に沿った評論を書きまくっている福野氏だが、機械工学というか製造技術の集積としてクルマを見るという、その拠って立つバックグラウンドを単純明快にさらけ出したのがこの本。

 最初に取り上げられるのは、大韓航空機撃墜事件で悪名をはせた旧ソ連の攻撃機スホーイ15。ここで豊富なイラスト図解で語られるトピックスは、なぜ超音速機の主翼デザインがデルタ型になっていったか?という問題。次に、超音速機にはなぜ双発タイプのパッケージが増えたかということについて、それはジェットエンジンの推進力は流入量と比例するが、それは空気の取り入れ口(エアーインテーク)の面積の大きさ(2乗)とジェットエンジンに体積(3乗)に比例すると単純化でき、それならば、大型1発よりも小型2発の方が効率がいい、ということなになるから。そしてモノのカタチは断面の集積だという設計のイロハや、全ての部品ひとつひとつに設計図というものが存在するという話、空間を移動する際には重心からのX軸、Y軸、Z軸の運動によって説明できるなどの話も続く。

 高校の物理の先生とかやらせたら、生徒は喜ぶだろうな、と思った。

 ただしクルマ以外のモノも"延長感覚"で語っているから、ボロも見えてくる。ダメだな、と思ったのがB&Oのステレオを褒めているところ。福野さんは、基本的に音楽をあまり聴いていないんじゃないかと思った。ピュアとまでいかなくても、少しでもオーディオに興味があり、聴き比べをしたことがあれば、B&Oは褒められない。デザインはいいけどね。下巻の『乙』では音もイイみたいなこと書いてしまっているし、そこだけちょっとガッカリ。でも、まあライター家業なら、どんな注文も受けなきゃならないし、しょうがない部分はあると思うけど。

おしい ★★★★☆
福野氏がビギンなどの雑誌に書いたエッセーをまとめたもの。スホーイの形を図解付きで謎解く記事は圧巻。ただ、書かれた時期が古いため、現在の氏の主張とは違う部分もある。内容は面白いが、構成に問題がある。雑誌掲載時に写真を引用している記事でも、その文章のみを転載しているから、ネットとかで調べないと分からない部分がある。この点は幻のスーパーカーのように、手を抜かないでほしかった。あと、氏の文章には誤記が少なくないが、なぜ雑誌から転載した文章なのに誤記が訂正されていないのか?。ページ数などの割りに値段も少し高いと思う。だから二巻に分けたんだろうが。
こんな本が欲しかった ★★★★★
福野礼一郎先生の車以外の、評論が載ってます、冒頭のスホーイ戦闘機の解説などはCIAも真っ青になるくらいの分析してますし、モデルガンの解説や、革ジャンのB3の話などの、興味深い話がでてきます。
「くるまにあ」に掲載されていない、エッセイ多数あり、お勧めですよ
宿酔書店 ★★★★☆
孤高の自動車評論家福野礼一郎が綴る車だけに留まらないモノ作りの宇宙論。私はコレで改心させられました。
前編