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The Family

価格: ¥656
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Avon
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小説としての面白さという点ではこっちを推薦 ★★★★☆
塩野七生氏の作品と比べると歴史的な考察、洞察という点では塩野氏の
ほうだが、小説としての完成度、面白さという点ではこっちに軍配を上
げる。マリオ・プーヅォの遺作をキャロル・ジーノが完成させたのだ
が、最終章までは彼が書き上げていたということなので違和感はなし。
この作品のキモはボルジア家をゴッドファーザー、マフィアとして解釈
する点にある。ここで好き嫌いがはっきり分かれると思う。
マキャヴェリは、塩野氏作品よりも出番は少ない。この作品は「家族」
の物語だからだろう。だから、マジョーネの反乱なんかもかなりあっさ
りとした扱いになっている。「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる
冷酷」と読み比べてみてほしい。
総じて、ボルジア家の悪名高き伝説をうまい具合に消化して使っている
小説といえるだろう。
遺作にふさわしい ★★★★★
歴史物と聞き手をつけるのに時間がかかったが、読み始めるとそこはやはりプーヅォの世界で物語としておもしろかった。多くの登場人物とその深みのある描かれ方はどんな人もはまらせるはず。あまり歴史物に興味がない人でも絶対に楽しめます!
読みごたえあり ★★★★☆
史実よりも、小説としての面白さに重きを於いているように思う。

歴史の中で悪く言われがちなボルジア家の人達だけれども、この本では
温かい目線で人間味溢れる人物として描かれていた。

力強く着実に登り詰めていったチェ-ザレが、その何倍ものスピードで
人生を転がり落ちていく最期は、誰が書いた本を読んでもやっぱり切ない。

ゴッドファーザーの原点 ★★★★★
マリオ・プーヅォといえば「ゴッドファーザー」などマフィアものを書かせたら第一人者。
1997年に亡くなり「オメルタ」が遺作だとばかり思っていたところに本書が刊行。
(最終章までは本人が書き、彼に20年連れ添ってきた作家のキャロル・ジーノが完成させた)

本書はルネッサンス期のイタリアを舞台に実在した法王アレッサンドロ6世となったロドリーゴ・ボルジアとその家族の物語である。
プーヅォはボルジア家こそが原初の犯罪組織(ファミリー)だと断言し中でも法王アレッサンドラは最も偉大な首領であると信じていたらしい。

プーヅォがヴァチカンに旅行してから20年近く構想を温めていたというだけあって堪能できるオススメの1冊である。
レオナルドダヴィンチ、女帝エカテリー!!?、マキアベリなどそうそうたる歴史上の人物が随所に登場し、
絢爛たるルネッサンス期の雰囲気を感じる事ができる。

本書でボルジア家に興味を持った私は早速塩野七生の「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」を注文した。