唯一無二の世界
★★★★★
あまり期待もせず通勤電車の暇つぶしのために読み始めたが、読めばやはりこの人独特の世界に引き込まれた。 乾いた雰囲気、軽妙なユーモア、断片の集積のような世界。 作者の作品を全部読んでいるわけではないが、個人的には「アメリカの鱒釣り」や「西瓜等の日々」と並ぶ傑作だと思う。
邦題が酷すぎる
★★★★★
邦題がこんなわけのわからない、まるでハーレクィンロマンスみたいなのだからいけないんです。読まずに去ってしまう特に男性読者が多いと思います。実際には「中絶」です。「中絶旅行」でも良いかもしれません。爽やかでファンタジーのような、何とも言えない素敵な作品です。 ブローティガンを初めて知った記念すべき一品です。
邦題が酷すぎる
★★★★★
邦題がこんなわけのわからない、まるでハーレクィンロマンスみたいなのだからいけないんだと思います。実際には「中絶」です。「中絶旅行」でもよいかもしれません。爽やかでファンタジーのような、何とも言えない素敵な作品です。
ブローティガンの傑作です。
★★★★★
原題は「The Abortion」(堕胎)で「えええ?」って感じだけど、
邦題の「愛のゆくえ」もチープすぎて「うーん・・」っていうところなので、
まずこの作品はタイトルで、読むのをやめる方が多い気がするんですが、
中身は、すっばらしいです。
高橋源一郎さんはブローティガン作品で
確か一番好き。とか言ってたような。。。それ、わかります。
「図書館モノ」なので、村上春樹作品を彷彿とさせます。
っていうか、春樹氏の一連の図書館モノは、この作品なくしては
ありえなかったようにも感じました。
「自分の完璧な肉体によって困惑している」女性も、
「加納クレタ」とかぶりました。
文学うんぬんかんぬん、、おいといても、楽しめます。
ただ、正しさやストーリーに起承転結や求める人は読まないでね。
やさしい男のファンタジー
★★★★☆
一番最初に読んだブローティガンの本で、手に入る限りの彼の本を読んだけど
(ハンバーガー殺人事件は買いそびれた)、たぶん一番好きです。
第二部の終わりの方、堕胎の原因となる行為に及びつつ図書館員さんがヴァイダに
「きみは人も羨むルックスをしているのだから、それを受け入れて生きるべきだ」
といったことをさとす場面が特に気に入っています。
堕胎を描きながら、重苦しい感じは全くしません。むしろちょっと可笑しくて、やさしい感じがする。
どうでもいいようなこと(飛行機の羽根についたシミなど)について執拗に描写するところがおもしろいと思った。
中味は大好きで星5つにしたいとこですが、4つにしたのはカバーの絵が好きじゃないから。