加えて一般的な歴史解釈の岳飛伝ではなく、あえて岳飛自身を書かないことで素晴らしい解釈を見せてくれる。
物事は一点から見ていては全体を見失う。為政者は清廉潔白である必要など無いのだ。
やはり時代劇は、楽しい、と思わせる1冊です。
舞台が現代では、とても話が成立しないだろううなぁと思わせます。
読みやすいし、話のペースは早いし、引き込まれていきます。
史実をもとにしたフィクションストーリーは著者の得意とするところ。
時間を忘れてしまうほどに物語へと引き込まれていくことでしょう。
意外な人物描写に「やられた!」となること必死です。
読んだあとのすがすがしさと、貴重な宋代の小説なので星4つです。