掘り下げ開始
★★★★☆
この四巻では、これまであまり掘り下げられる事のなかった、
というか作中の流れから殆ど注目されなかった
キャラの人間チックな部分が顕わになります。
1〜3巻は所謂ぶっ飛んだ性癖をあられもなくストレートに
描写していたため、変態的な要素が主軸に描かれていたと思います。
つまりキャラクターはテラーでしかなかったのです。
しかしこの巻から徐々にキャラクターの日常から過去や人間関係が
明らかと成り、一話一話がストーリー性を帯びてきます。
といってもやっぱり変ゼミ。
随所に思わず「うっ…これはちょっと…」となるような、
もしくは「ギクッ!!これ、私も考えた事あるわ…」というような
冷や冷やもののネタが満載となっています。
あと個人的に、アンナがこれからどういう位置づけになるのかが気になります。
男を眼で虐げるドSキャラはこれまで色んな漫画で散々見てきたので
欲を言えば、ここぞという場面で主人公の松隆以上に
とんでもない被害を被るトホホ系キャラで突き進んでほしぃと思いました。