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グッドラック―戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫JA)

価格: ¥987
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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コミュニケーションの物語 ★★★★★
前作は人間vsジャムという戦いの中でパイロットと戦闘機雪風が成長し自立していく物語でしたが、本作はパイロットと雪風だけではなく、所属部隊「特殊戦」やそのコンピュータたち、JAMや外部の人間たちがコミュニケーションを取ろうと模索する物語でした。ここでいうコミュニケーションは友好的なものだけではなく、敵対的なものも含めた交流という感じでしょうか。パイロット深井大尉とフォス大尉、深井大尉と桂城少尉、深井大尉と雪風、ブッカー少佐とクーリィ准将、深井大尉とジャム、人間とジャム、ジャムとコンピュータ...様々なコミュニケーションが絡まりあって、闘いが広がっていく。それだけに今回は長い会話シーン、哲学的な問いが多いです。前作よりは戦闘シーンだったりメカニカルな表記が減った感じ。逆に言えば、前作と比べてより人間ドラマ的になったと言えるかも知れません。これ、もう1回くらい続編あってもいいのになぁ。すごく面白かったです。
《ヒューマン》な味わい。 ★★★★★
神林長平氏の傑作中の傑作『戦闘妖精・雪風』の続編です。でも、個人的には正編よりも、この続編の方が好きだったりします。正編のクールで残酷な世界も面白かったけれど、より《ヒューマン》で、より《哲学的》な味わいを持つ、この続編の方がやっぱり良いです。この作品に描かれた《人=機械》共生体という在り方は、将来的にはありえるような気もします。私も、仕事でコンピューターを使っている時など、まるで《生き物》を扱っているような錯覚を覚えることが、たまにあります。SFという型式でしか描けない、非常に魅力的な物語だと思います。(追記:同じテーマの傑作として、川又千秋氏の『火星甲殻団』2部作があります。未読の方には、こちらもオススメです。)
OVAとは全く別世界・・・ ★★★★★
OVAをチラっと見て、ちゃんと内容が知りたくて、
最初に読むべき(改)より先にこちらを読んでしまいました。

作者の方も全然知らないので、あまりの文庫本の厚さに一瞬怯んだのですが、
一気に読ませてしまう作家の力に感服いたしました。

これは「SF」の名を借りた「自分本位な人」への啓蒙書です。
コミュニケーションとは何なのか、言葉とは何なのかということを、改めて考えさせられました。

続きが読みたいような、このままにしておきたいような、不思議な読後感です。
そりゃ無いよという終わり方 ★★★★☆
前作を読んだ人なら、まず間違いなく手に取るだろう続編です。
前作を読んでいないと、話が通じないのでお気をつけ下さい。
さて、肝心の本作ですが、前作のスピード感あふれる現在形を多用した文体から、ジャムとFAF、零、雪風を内面へ深く分け入る落ち着いた物語運びになっています。
全編を通して大きな一つの物語になっており、じっくりと読ませてくれますが、いよいよこれからという肝心のところで話が終わってしまいます。
早く続編が読みたいです。
恋愛になる日。 ★★★★★
恋は一人のもの。
けれど。
愛は?

恋愛は一人では完結しない。
意思は伝えなければ。

伝え合うツールを手に入れ、
戦闘妖精と人の。
その意思は伝わりあう。

ひたすらに恋うた想いは、
やがて通じる日をむかえる。

戦闘妖精の本能のままに。
その行き先は戦場。
けれど。
その行き先に不安は無い。