今までの本を買った人なら、おすすめ!の最終巻
★★★★★
ゼツヤクは、気になる人が出ていたら買うと言った感じで
全巻持っているわけではなく、半分程度持っています。
最終巻は個人的には「保留」にしていたのですが・・・
買ってみて正解でした。
ボリュームがすごいですが、サイズが読みやすくなっています。
取り上げられている人たちで知らなかった人たちも、みんなすごい人たちで
これから調べたり本を読んだりしたいと思いました。
ゼツヤクの総括など、著者の意見が最後に載っていて、
今までゼツヤクを読んだことがある人なら、読んでみて損はないと思いました。
1500円分の値打ちはあります!
他人の人生は、他人のものでしかない。
★☆☆☆☆
作者は漫画家であるにもかかわらず、画力を向上させることを放棄している。
そういう人間のフィルターがかかっていることに気をつけて読むべき。(ただの対談集だから、内容はほぼ相手の話し次第だが、作者の毒が随所に含まれている)
「そう簡単に… 絶望なんてできないんです。何故なら――あなたは、愛されている――……」
★★★★★
掲載誌であった『週刊ヤングサンデー』廃刊に伴い、今回で最終巻となった本書であるが最後の締め括りに相応しく、多くのゲストを収録し、まさにゴージャスなる最後の晩餐に相応しい内容となっている。
・ 「『諦める』っていうのは… 『努力しない』ということではないんです……」
「それでも人間社会の中で精一杯努力することは、凄く大事なことだと思うんです……」――宗教やネット消費者問題に取り組む人権派弁護士・紀藤正樹
・ 「悪口を言ってると、幸せにはなれませんからね。そこにエネルギーを使うなら、夢を叶えるためのエネルギーに使ったほうがいいです」――格闘界のプロフェッサー・須藤元気(格闘家)
・ 「人生をどういう役割で演じてもいい…、本当の自分ってひとつだけじゃないと思いますよ」――黎明期の家庭用ゲーム機にRPG革命をもたらした男・堀井雄二(ゲームプランナー)
・ 「我々は生涯を通じて、底知れぬ様々な深淵を渡っているのだという意識を僕は持っています。(中略)。しかし、それを乗り越える度に我々は…大きくなっていくのです…」――高い芸術性とユーモアにあふれた幻想的な舞台で世界中の観客を虜にするフランスが生んだ舞台の魔術師・フィリップ・ジャンティ(舞台芸術家)
・ 「考えてもどうにもなんないのが人生だからね。悪い時は悪いんだから。後は良くなるに決まってるんだよ。時計は動いてるんだから」
「僕がいくら努力しても関取にはなれないわけです。でも、その時の自分でできる範囲のことで、楽しいことってあるわけですよ。楽しいことはうまくいくんです」――占星術の第一人者・ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ(日本占術協会副会長)
・ 「行動すれば何かを変えることはできるんですよ。ムリだと思うのは変えた経験がないからだと思うんですよ。」――不死身の愛国ジャンヌ・ダルク・雨宮処凛(活動家・作家)
・ 「まっ赤に燃えて、まっ白な灰しか残らないっていう……。そういう生き方をしたいって思ったんです。そういう生き方しかできないでしょう。何をやってもダメだったんだから」――漫画の太陽・ちばてつや(漫画家)
・ 「自分がここにいるっていうことを…認めてほしいのかな…って… 自分が何者かであるかっていうことを…人の反応を知りたいんです」――超人気者の孤高の哲学的芸人・太田光(タレント)
最終回で5年に及ぶ連載の中で“絶薬”とは “希望”とはとの問いを探し求めて長い旅を続けてきた著者が導き出した結論は象徴的でした。
そして最後に読者に伝えたかった著者のメッセージが、長年愛読していた自分の心に深く響きました。
三倍ぐらいあります
★★★★★
絶薬はこれで終わりらしいです。私自身、読み始めたのは一年ぐらいまでだったので、まだまだ続けてほしい気持ちでいっぱいですが・・・・山田さんの意見そのものは、あまり好きでは
無いですが前の見えない、希望のない状況でもがいて前に進もうとする姿勢には共感を覚えました。 様々な思想、様々な生き方が提示されているこの本はもっと多くの人に読んでほしいと思います。
『絶薬』終わるとも『絶薬の旅』は終わらず!
★★★★★
絶薬の最終巻です。ヤンサンの休刊と共に第一部が終わりました。
今までの絶薬の三倍の厚さがあり、一度に全部を読むとお腹いっぱいになります。
今回もシビれた言葉を抜粋します。(最後に載っている『希望の言葉』ではありません)
紀藤正樹:「諦めるところからスタートしました…」
須藤元気:「お腹と対話するようにクセをつけるんです。」
島田陽子:「誤解しながら出会って、誤解したまま別れるのが人間ですから…」
堀井雄二:「こういうの面白いな、これが仕事になったらいいな、って思っていたらなっていた、みたいな感じですねー。」
趙治勲 :「でもね、勝負事っていうのは…健康じゃない時のほうが、勝つもんですよね。」
フィリップ・ジャンティ・カンパニー:「僕は飲むね…」
ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ:「人間てのは三度のメシが食えりゃいいわけですから、」
杉本脩子:「つながりを持って支えあうことができれば・・・生きていけるんです…」
雨宮処凛:「勘だけですね。」
ちばてつや:「まっ赤に燃えて、まっ白な灰しか残らないっていう…」
江守正多:「社会を変えようっていうのを、あんまり見せないようにしながら変えていけるものだって…」
元ちとせ:「自分が感動しないものを、人に与えちゃいけないですもんね。」
ジャネット・リー・ケアリー:「アートでしか答えを見つけることができないこともあるんです…」
森達也:「「主観でいいんだ」とわかったとたんに楽になったんです。」
井田茂:「自分のような凡人でも、少しずつでも理解していけば、着実に参加できる世界なんです。」
枝廣淳子:「その一つは「時間」です。もう一つは「お金」を取り戻す。」
吉俣 良:「僕はまず、目標を立てて人に言うんです。」
加藤大基:「大きなことでなくてもいいから、社会の役に立つようなことをしたい…」
フランク・マーシャル:「「できない」じゃなくて、「どうすればできるか」考えることだよね。」
キャスリーン・ケネディ:「自分を信じて、自分のやりたいことを自分自身のやり方で説得するんです。」
ひろさちや:「のんびりやればいいんじゃないですか?」
シャーリーズ・セロン:「人生は辛いもの。」
太田 光:「愕然とするほど伝わらないもんです!!」
山田玲二:「そう簡単に…絶望なんてできないんです。」
「最終夜 第一シリーズを統括せよ」で最後に山田さんが絶薬から学んだことが書かれています。
「4つの希望」と「最後のメッセージ」は必読です。
最終巻を読んで感じたことはちょうど絶薬も潮時だったのではないかということ。
第2部が始まるとしたら10年後くらいに。その頃の山田玲二さんに出会いたいと思いました。
彼のライフワークである絶薬。すばらしい漫画をありがとう!