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債券取引の知識 (日経文庫)

価格: ¥872
カテゴリ: 新書
ブランド: 日本経済新聞社
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債券取引の入門書として最適の良書 ★★★★★
債券は株式に比べると直接的な個人取引も少ないためか、取っ付きにくく分かりにくい部分多く、初心者への解説書もさほど多くないと思うのですが、本書は債券の基礎知識から債券の理解の肝となるデュレーションの説明、そしてマクロ経済との関係についてまで触れています。全体的な構成のバランスもよく、最後に金融、マクロ経済、財政との関係に関する必要最小限の知識を簡潔かつ明確に解説した「よくできた入門書」だと思います。
久々にわくわくする本に巡り合えた。債券投資は侮れない。 ★★★★★
債券運用は、利回りと満期を考えれば良いと思っていた。
この本を読んで、そんな浅いものではなく、けっこう奥が深いものだということを知った。
読み進めるうちにわくわくしてしまった。

IRR、金利、デュレーションなどの説明も簡潔で明快、他の本を読んでも分からなかったり、いまいちぴんとこなかったところもよくわかった。

最近、仕事で債券運用を始めた。満期保有が基本なので工夫の余地はほとんどないと思っていたが、仕事が面白くなりそうな予感がしてきた。
「金利の重要性」を知る ★★★★☆
「債券取引の知識」の基本的解説に加え、債券と金利との関係、ひいては金利と株価・景気・経済との関係にも解説が加えられており、読み終えた後は、「金利というものに敏感になることの重要性」が語られた書物であるという印象を受けました。
金利の概念を知ることは、経済やファイナンス、そしてビジネスの分野でも非常に重要であることを改めて認識しました。
「デュレーション」はこれで知る ★★★★★
債券運用は金融機関の資金運用の基本である。ずぶの素人が本格的に債券について学ぶ必要が出てきたときにまず読む本はこれだと思う。
初学者が始めにつまずくのが「デュレーション」である。デュレーションとは債券の「平均回収期間」であり、「価格の金利弾力性」のことである(詳しくは本書で)。とにかく、これもとに債券のリスクを図るのである。数式だけの説明ではどうも分からないという人もこれなら概念を理解できるのではないだろうか(?)デュレーションの計算はコンピュータがしてくれるので概念の理解だけで十分であるとおもう。
ある意味、経済学の入門書 ★★★★★
経済学者ケインズ(1883-1946)は、3歳で利子の概念を理解して、(これまた経済学者の)父親を喜ばせたと言う・・・。世に言われている様々な経済現象を、根本から的確に理解しようとする際の最重要キー概念は「時間を伴う経済取引」、つまり広い意味の「オカネの貸し借り」であると私は思う。本書は表向き、債券についての解説書であるが、ある意味、「経済の論理」を会得できる、とびっきりの経済入門書とも言えよう。

第1章「債券に関する基礎知識」、第2章「債券の種類と仕組み」はすらすらと読めるが、本書のメイン、第3章「債券投資の基礎」はそうはいかない。ペンを片手に、電卓を使って計算しながら、じっくり腰を据えて読み進めていくことが結局は理解の早道である。ここをマスターすると自信がつくと思うので、是非頑張りましょう。この峠を越えて、第4章「各国債券市場の特徴と仕組み」と第5章「債券市場を動かす要因」を読み終えれば、国際金融とマクロ経済の入門もマスターしたことになる。経済系学部の学部生の副読本として、また、経済学を始めてみようと思っている人の「はじめの一歩」として、多くの方々に推奨したい。そしてその後は、各自手頃な、経済「学」の本を手にされたい。