よりよく愛犬を理解するために
★★★★☆
1976年に動物文学界から出たものの復刊。
犬科の動物の研究者として名高い著者が、四十数年間の半生で飼った六十頭あまりの犬たちとの触れ合いから、犬の行動や心理をよりよく理解するための手引きとして書いた著作。
犬がどの程度人間の言葉を理解しているのか、犬が恐れるものとは何かなど、具体的な話題が明快に説明されており、実際に犬を飼育するに当たって有用な一冊だろう。これまで知らなかった一面が見えてきて、愛犬への理解が深まることも間違いない。
犬は笑うか、嘘をつくかといった、ちょっと気が付かないような生態にまで踏み込んでおり、すごい。