ただ、スピーチは、JODECIやボーイズⅡメンほどの歌唱力があるというわけではない。どことなくアマチュアイズムが残る歌手なので、一旦そこが気になってしまうと不満も出てくる。とくにこのアルバムでは、ゲストやバックコーラスも少なく、とにかくスピーチが一人で歌い切ろうとしている傾向が強いので、楽曲は無難で安泰だが、しびれるような歌の上手さを求める聴き方には堪えられないきらいはある。
もちろん、トータルではまとまりが良く、なごみと快適さのほうが上回る。