んーー、なんとも。
★★☆☆☆
ミック・ジャガー待望の(はずだった)初のソロアルバム。ストーンズファンの私は当然、即買いました。でも……。確かに聴き慣れたミックの声やし、バッキングもカッコいいのはカッコいいんだが、やっぱり物足りない。スマートすぎるっちゅうか。あのモタモタしたビルとチャーリーのリズム隊が逆にいとおしく思えてくる。ストーンズの魅力って、ミックの声質とキースのギター魂に要約されるとばかり思っていたけど、意外とビル&チャーリーのかもしだす微妙にタイミングのズレたリズムにこそ妙味があるんではないか? とさえ考えてしまいました。ストレートな麺よりも縮れ麺のほうによりスープがからみつくがごとく。例えがヘンでしょうが、このアルバムは私にとってはそういうわけでビル&チャーリーをより愛するきっかけとなりました。失礼。
でも「ハード・ウーマン」のミックのボーカルはとてもイイです。
夢の顔合わせ!
★★★☆☆
ミックテイラーがストーンズを脱退した時、ジェフベックにも新ギタリストとして白羽の矢がたったらしい。しかし、ジェフは「俺は3コードを何時間もかきならすなんて退屈だ」みたいな理由で拒否したらしい。どのくらい本気でストーンズがジェフをほしがったのか定かではないが、そういう経緯を聞いてこのアルバムを聴くとなかなか感慨深い(?)もんである。ロンリー・アット・ザ・トップやジャスト・アナザー・ナイトのジェフのソロはさすがである。全曲参加はしてないが、それだけでも聴く価値はある。曲もそこそこいいし。もちろんミックのボーカルもいけてます。が、やはりなかなかよい、というのが妥当なところでは?
もう一度時代の最先端を!
★★★★★
シックのナイル・ロジャース、バーナード・エドワーズプロデュースのミック・ジャガー衝撃のファースト・ソロ。確かにストーンズではできないであろう、当時の最先端の派手でHIPなサウンド。常に最先端のブラック・ミュージックを意識してきたミックならではのソロだと思う。今聴くとさすがに古臭さは否めないが、それだけ「時代の音」だったってこと。特に③④や⑨の、ダイナミックさには脱帽。ぶりぶりいうエドワーズのBが超かっちょいい!いっぺんこんなリズム隊で演ったらビル・ワイマンでは満足できなくなる気持ちもわからんではないが・・・。前作「ガデス・・・」の出来は最悪だっただけに、こんな時代の最先端をパクったソロを次は期待したいなぁ・・・老け込んでしまったミックは見たくないなぁ。
個人的にはソロのBEST
★★★★★
このCDの後に3作(?)リリースしていますが、それらは直ぐに手元から無くなってしまい、これだけが残っており今でも時々、聞いています(ただし国内盤です)。JeffBeckがGuestであることも理由ですが、他の3作品には無いSpeed感があり、何度聞いても快感です。また、今では入手困難な映像作品「RunningOutOfLuck」との相乗効果で一層、手放せない作品になっています(映像は過去に深夜放送を録画し今ではDVDにしています)。JeffBeckは、その後のアルバム(PrimitiveCoolだったかな?)に全曲登場していますが存在感は無いに等しいです。貪欲に挑戦し、かつ、Stonesとはほんのちょっとだが一線を画す作品として、個人的にはソロのBESTです。
ミックのソロ第一弾
★★★★☆
彼のような大物の場合、どうしてもソロ作品はストーンズの作品(しかも名盤といわれるもの)と比較されてしまい、ロック色が強くストーンズに似ていたりすると評価され、そうでないと酷評される傾向があるように思われます。このソロ第一作目もあまりにポップであったり、当時流行の大物プロデューサーを起用したりした為、いわゆる音楽関係者からはいい評価をされていなかったように記憶しています。しかし、ここで聴かれるミックは溌剌としていて曲も良く、ポップな土俵でも十分いけることを証明しています。ミックのソロ作品では一番いいと思うのですが・・。これ位変わらなきゃソロなんて意味ありませんよね。特に最近はストーンズの作品とミックのソロの境界があいまいですし。できればこの頃サントラに発表したアルバム未収録曲やビデオ用にリミックスした曲をボーナストラックにしてリマスターして欲しいな。