論点集の位置づけになるのだろうが、掲載されている論点が少な過ぎる。
論点主義の可否を問う以前に、新司法試験はおろか、ロースクール入試にも使えない。
学部の復習程度にはなるかもしれないが、それくらいしか使い道が見当たらない。

コンパクトで持ち運びに便利な点だけ、星二つ。

柴田先生の授業は簡潔である。一方著作の方は論文やｓシリーズなど授業を
受けるより解りやすい。この本は、イトージュクのイトウ先生の講義の論点を
上手く纏めているように思われる。。段階的に知識の歩を進めるのであれば、
この本は活用によっては知識を深めることができる。簡潔だとの声もあるが、
それは、簡潔ではない本でじっくりやればいい、まずは、知識整理には便利だ。

今まで多くの柴田著作を愛読し、あちこちに推薦せてきましたが、これは新司対策には使い物にならないなと思う。
使う局面によっては、使い道があるのかもしれないが、初学者には記述が薄すぎて、なにがなんだか解らない。上級者にとっても、はじめから柴田説で論点をまとめているならいが、自説と違う説だけ載っていても復習にならない。
論点の拾い漏れがないかチェックするリストにはなると思うが、そもそも新司には論点主義では対処できないのではとも思う。

Ｓ式生講義シリーズを読んだ後に復習代わりにこの本を読むと、
この本のよさがとてもよく分かります。
何らかの形で入門レベルの講義を学習し終わった人にもオススメです。
でも、法律の勉強を、初めてする人には向いていないかな？と思います。
まず、このシリーズの「一問一答法律用語問題集」を一通り目を通した後
で読むのがいいでしょう。
やはり、初学者の方ならば、先にも書きました「Ｓ式生講義」シリーズを
一通り読んだ後で、この本を復習代わりに使うのが一番効率よく勉強でき
ると思います。
ある程度勉強されている方々にとっては、論点落ちの有無を素早く確認で
きる、小回りの効く本として重宝すると思います。