日本ではいかにクラシックが馴染みの無い物か分かる。

クラシックを勉強している方やクラシックを好んで聴いている人は、間違いなく秋川を上手いとは言わないだろう

の〇めが流行った時も話題性だけが先行し過ぎた(売れるクラシックCDはのだ〇関連ばかり)

これがクラシックの演奏会に足を運んでいただくキッカケになればいいのだが

以前からとても気になっていた秋川雅史さんの「千の風になって」…美しい歌声を何度も聴きたくて、「千の風になって」の収録された、このアルバム「威風堂々」を購入しました。ところが、その他の曲の素晴らしさに、しばしぼーっとしてしまう始末!「威風堂々」にこんな歌詞があるとは!「タイム・トゥー・セイ・グッパイ」は勿論、私は特に「津軽のふるさと」「クラナダ」に心を揺すぶられました。美空ひばりさんの歌とはまた違った、本物のカンツォーネを彷彿とさせるような秋川さんの歌唱力。完全に彼のレパートリーとなった気がします。「グラナダ」も力強いラテンの熱い風に打たれるよう!何度も何度も聴きました。カウンター・テナー米良美一氏のバロック・アリア集を聴いた時の衝撃を超えました!これからも、秋川さんの歌を聴いて行きたいです。秋川さん、ありがとうございます!m(_ _)m

下手というよりもむしろ、中途半端なところが問題なように思います。ポップスの歌唱法ではないし、クラシックとしてもどうかと思うし、カンツォーネっぽいんだけど温かみや色気はほとんどない（むしろ静謐＆真面目路線）。どんな方向性で歌いたいのかさっぱり見えてこないので、リスナーとしては評価に困ってしまいます。一番の問題点は、常に発声が力んでいることと、苦しそうに歌っていること。本人としては力んでいないし、苦しくもないかもしれないのだけれども、こちらとしてはそう聞こえるので損をしていると思います。
「千の風になって」で興味を持った皆さんには、この人がクラシックの標準的な歌い手だとは思ってほしくないです（泣）。しかも日本で売れるクラシック系出身の人って、こんな企画ものばかりですし（泣）。やはり本物とそうでないものは厳然として存在するので、きちんとそれを訴えていくことは必要だと思います。
この人は本物ではありません。でも、本人にも、音楽にも罪はありません。このＣＤを機会にリートやオペラに興味を持っていただき、古今東西のすばらしいクラシックの演奏家や歌手に親しむきっかけになれば、と思います。

ＴＶで頻繁にお目に掛かるようになった秋川さん。「千の風になって」は歌詞といい、メロディーといい、無くした母を思い出す事への苦しさを少し和らげてくれたような気がします
このアルバムの感想は、クラシックに関してはやはり国際的なオペラ歌手には力が及ばないように感じます。でも今までこの分野を聴かなかった方々が、秋川さんのファンという事をきっかけに嗜好が広がる事はよい事だと思います。

ＴＶでの秋川さんの印象は、謙虚で誠実そうなお人柄とお見受けしました。「千の風になって」は、そんな秋川さんの歌声が一番合っているようです。この曲はきっと神様からのギフトではないかと。

秋川さんのＣＤ・ＤＶＤは全て購入し、コンサートにも行きました。本当に彼の音楽は心にしみてきて・・なんか心も肉体も強くなるような感覚になります。外国のクラシック歌手やらオペラ歌手やらと比較する方もいらっしゃいますが、比較するなんてナンセンス！秋川さんは日本人ですから。。当然のども違うし。。表現方法も違うし。。感性も違うし。。アートですからね！！！　私は秋川さんの”自由でのびのび歌う姿勢が”たまらない魅力です。エネルギーの爆発した先を知っているような〜。どこにでも行けるような〜。そんなエネルギーの詰まった素晴しい歌が聴けて大変嬉しいです。