声量、コントロールも申し分なく、ゴスペルの伝統の安心して聞ける力量である。ただし、期待したほど奔放ではない。若さのせいか、編曲のせいかまだ彼女の全てを出し切っていない印象。ちょっとソフィスケートされすぎ。もっと自由に歌わせた方が本領が出ると思う。次に期待！

Jennifer Hudson渾身のデビューアルバム。「アメリカン・アイドル」のサードシーズンでは7位に終わってしまった彼女だが、それは審査に関わる人間の見る目がなかったからなのか、それとも目覚しい成長を遂げたからなのか。いづれにせよ、そんな結果が信じられないほど表現豊かで力強いボーカルを聴かせてくれるアルバム。製作陣にStargate、Tank、Timbaland、Robin Thicke、The Underdogs、Diane Warren、Tricky Stewartといった大物が名前を連ねているだけあり、全体的な楽曲の質も高い。中でもやはり映画"Dreamgirls"からの(12)が最大の聴き所。20代半ばの女の子の激唱は、御大Jennifer Holidayに負けないくらいの貫禄、並みの歌手ではないと感じさせてくれる。「アメリカン・アイドル」の同期で優勝者でもあるFantasiaとの (7)や、力強い(10)あたりも鳥肌モノ。(1)や(11)のような今時のサウンドで歌う彼女も悪くはないが、やはりこの素晴らしい歌声を堪能できるのは熱唱系スロウバラードでこそだろう。
昨年、婚約発表後の幸せの最中に想像を絶する悲劇に襲われた彼女。その苦しみを乗り越え、さらに一回り大きな歌手に成長して欲しい。

「And I Am Telling You I'm Not Going 」を初めて聞いたときは、涙がでました。これは彼女のパワーを全曲から感じる一枚。グラミー賞を取るほどの並外れた歌唱力は鳥肌もの。マストバイです！！

普通のＲ＆Ｂのアーティストの作品であればこれはこれでアリなのですが、ジェニファーの作品となると、より大きなインパクトを望みたくなってしまう。それだけジャニファーには期待が大きいのでしょうね。 もしも、ジェニファーがドリームガールズへの出演なしに、このアルバムでデビューし、収録曲に "And I am telling ･･･" もなかったとしてら、ジェニファーは今のような名声を得られなかったでしょう。あの実力を誰にも知られることなく埋没すると思います。
全体的に今風の音づくりで問題ないし、シャウトした歌い方の曲ばかりでなくても構いません（全曲シャウト系だと聴く方も疲れますしね）。恐らく、このアルバムの物足りなさの原因は楽曲にあると思います。よりテンションの聞いた楽曲であったり、サビに親しみのある楽曲で構成されていれば「今のジェニファー」を皆さん感じることができたのではないでしょうか。次回作に期待しています。次回も絶対買いますよ〜

彼女の圧倒的な歌唱力を証明するデビューアルバムとしては充分すぎる内容だと思います。バラードとアップテンポの曲が丁度よく収まっています。女優と歌手という二つのキャリアをこれからも築いていってほしいですね。次のアルバムが早く出ることを期待しています。