美しい!
★★★★☆
懐く、大事に保存しようと思い購入しました。変奏曲は次のお話しの為の伏線と思われるエピソードが沢山ありながら、待てど暮らせど続編が出なくて諦めていた物語でしたので、完結すると聞いてワクワクしていました。が、しかし出ない!私は待ちくたびれました。星五個だけど一個取っちゃおう!
目に見えない音の旋律が美しく絵になっている
★★★★★
漫画の表現力とはどこまで世界を作り出すことが出来るのか。
クラシック音楽の美しい旋律が、漫画の中で素晴らしく「形」として表現されています。
見えないはずの音色が、本当はこんな形や空気なのではないだろうか?と感じさせます。
ストーリーやキャラクターの魅力は、さすが竹宮漫画!という感じですが、キャラクターを際立たせる音の表現にため息が出ました。実際に聞いたことのないクラシック音楽が演奏されていたとしても、キャラクターの表情や、状況説明で、その曲をイメージすることができるので、頭の中で想像しながら読むと、もっと面白いです。
ビバ・竹宮惠子でございます
★★★★★
思い出深い漫画です。小学生でこの漫画を読んだ時点で私はもう真面目に読めませんでした。大学時代の友人も中学生でこの漫画を手にして「コイツらいったい何歳?ええ?この歳でナニやってんの?」と突っ込みながらしか読めなかったと言っていました。時代の変化です。私がこの漫画を手にしたのは八十年代ですもの。『動物のお医者さん』がすぐそこまで来ている時代ですよ。これは純然たる七十年代少女漫画なのです。多分、七十年代は幸福な時代です。ご覧下さい。この漫画から、濃厚に、超ストレートに、一切の抑制もなく繰り出されるさまざまなファンタジーを。その白人幻想を。その西欧憧憬を。選民妄想を。西欧の美少年、天才、貴族、夭折、少年愛、怪しい横文字、この全てが、私が八十年代にその「匂い」だけは嗅ぎ取った七十年代の日本です。七十年代の少女漫画は「突っ込まれる」ことを心配せずに陶酔出来たのです。いかにイノセントな時代だったか。いまこの漫画を読んで気恥ずかしさを感じない日本人が果たして何人いるでしょう?オイルショックにもめげずに成長を続ける経済の中に生きる日本人は幸せだったのですね(←ちょっと飛んだか?)。
原作者が竹宮惠子さん自身でないと後になって明らかになったのは喜ばしいことです。この漫画で堪能すべきはストーリーなんかじゃありません。ストーリーは馬鹿馬鹿しいの一言です。しかし竹宮さんは天才です。彼女はその最盛期において、おそらく、ビジュアル面では「最も美しい西欧の風景」を生み出した方ですね。空気さえも描いて見せた方です。風も雨も雲も石も木立も、すべてが美しく、潤いに満ちている。その天才的な演出力、風景の加工・見せ方、全てにおいて溜息が出る世界です。『変奏曲』は竹宮惠子さんの絶頂期に生み出された「ビジュアルアート」だと私は受け止めています。それから言語の力も指摘せねば。団塊世代の漫画家さんは言語能力がインテリなんですよね。時代は移ろいますね。しかし竹宮惠子さんが画面に写し取った「美のイメージ」は時代を超えています。
不安ですが・・・
★★★★★
学生時代の思い出がよみがえります。
久しぶりに、書棚から引っ張り出して読みました。
文章になってどうなんでしょうか?
不安いっぱいですが、必ず買います。