台詞、朗読に効果あり
★★★★★
この呼吸法をすると台詞、朗読などが全く変わりました。
日本の言葉って本当はこんな感じだったのかなと思いました。
どうでしょう。
★☆☆☆☆
この人は、虚無僧尺八界では、片岡鶴太郎が葉加瀬太郎の真似をしたような方ですね。
鶴太郎好きなタイプの方には、オススメかも。
密息で、ものの見方が変わる
★★★★★
良い意味で、期待を裏切ってくれた本だった。
思っていたより”密息”というのは複雑ではなく、やり方の紹介は数ページで
終わってしまった。
慣れればそれほど難しくなさそうだし、静かな呼吸なので呼吸法にありがちな
副作用の心配も少なさそうに思える。
4つの呼吸法の考察や日本人の身体の使い方、姿勢といった身体論なども、
もちろん面白かったが、それだけにとどまらず、日本文化、音楽、能など、
幅広いジャンルで多岐にわたる考察がなされており大変読み応えがあった。
日本人の身体の使い方、姿勢の背景にある国土や文化、生活様式の影響を考えれ
ば、西洋人と違ってくるのは当然である。正しくて美しい姿勢はこうだとか、
欧米に倣うべきだといった、単純な価値付けは的外れであるということがよくわかった。
あらためて日本の伝統文化の良さを認識できる本である。
この本を読んだ後では、日本の伝統芸能や芸術作品の見方が少し変わるだろう。
いや、文字を追うだけでなく、「密息を行えば」確実に世界の見方が変わってくる、と著者が言っていた。
早速、やってみなければ。
すごい!
★★★★★
呼吸法の本は色々読みましたが、この本は別格です。
日本人に合った呼吸法「密息」
そっそく練習してます。
でも、結構しんどいなー。
連帯感をも呼び起こす密息!
★★★★★
この本は本という意識を超えて、私のなかに入ってきた。そして手の中を超えて、虚空に視点が拡がり、読んでいるうちに呼吸も深く静かになっていた。その頃、九死に一生を得た自動車事故の後遺症の闘病生活の真っ只中で、文字を見るのもままならなかったのだが、この本は文字を超えて「時間も空間も常にやわらかく流れていて、私たちを透っている宇宙」と一体化する感覚を呼び起こしてくれ、安定感と勇気をくれた。繰り返す入退院も、この呼吸法の支えにもよって、治療や手術が首尾よく進み、長い闘病生活からほぼ解放されつつある、、、また、腹式呼吸と密息の対比体験も、わかりやすく順を追って書かれ、そこから著者が見たものには、静かに広がり共感がある。
この本はいつも身近にいて、たくさんの友だちにプレゼントして大変喜ばれています。
主婦、医療介護、教育、数学、声楽(合唱も)、楽器演奏、作曲、文学執筆、宇宙研究開発、漫画作家、比較文学、医者、造形作家、、,etc
多岐にわたる友人たちです。(なかにはぎっくり腰から、この本のおかげで復活した友達もいます)
そして友だちの友だち、そのまた友達にまで「この本いいね!」とプレゼントの輪が広がっていて、まさに「密息連帯」!
最近、密息が根底にあり美しく流れる時空間の大体験したので、以下にそれを書きたいと思います。
2008年10月28日、紀尾井ホール(大)で行われたこの本の著者である中村明一氏の「虚無僧尺八の世界 京都の尺八I 虚空 第15回リサイタル」で想像を絶する体験、体感した。演奏するときだけでなく、所作のすみずみまで静かで律され、さらにこの大ホール全体の不思議ともいえるほどの澄み切った水面のような時空間。これは、中村明一氏がこの本で「密息」を紹介し、また大学やさまざまな場所での講義、例えばこの2年間あまり東京新宿の朝日カルチャーセンターでの「密息の講義」や、今年からの「虚無僧尺八入門講座」などをも通して、研究を常に重ね、身近に「息をすることの意識の自動化と身体と、、」を伝えてきたことの賜物ではないかと思います。
会場のあちらこちらに、中村明一氏の「密息」の読者や受講生がいらして、「密息の連鎖派動」が会場のすみずみまで拡がって、律された透明な時空間になっていたのを感じました。
中村明一氏の謙虚に時空に対峙し清寂なまでな思いの『演奏をする方も聞く方も密息でこの世界を』 という稀有な現象が実現した時空間は、圧巻でした。まったく息をする音が会場全体にないのです。静かな深い緊張感は心温まるものでした。