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三種の神器―謎めく天皇家の秘宝 (学研新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 学習研究社
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物品であると同時に日本人のアイデンティティであるもの ★★★★★
一般の人が調べようとしてもなかなか難しい三種の神器についての歴史的経緯や現状について、コンパクトかつ十分な内容をまとめた良書である。
三種の神器についてもっとも重要なことは、それらがひとつの物品・アイテムというよりも、日本人のアイデンティティに強くかかわるものだということだ。岡田英弘は『歴史とは何か』の中で「天皇が姿を現せば、それは日本の歴史そのものだ。なぜなら、天皇は代替わりしてもその人格を先代の帝から引き継ぐからだ」と述べている。代替わりした際、天皇家的には祭祀により人格を引き継ぐことになっているが、祭祀と無関係な国民にもそれを広く納得させる源泉となっているものが、天皇家の血筋と代々伝わる三種の神器の存在である。
本書で明かされる三種の神器の内実はどれも興味深い。たとえば、宮中(皇居)に本体があるのは神璽(勾玉)だけで、残りは崇神天皇の時代に「分身」が作られたという。(といっても実在しないとされる天皇の時代の記述なので真実は不明)壇ノ浦に沈んだのはこの分身であるという。分身でも本体でも区別が無いというのは、例えば靖国神社から特定の魂を分祀することは出来ないということと通じる。この神道の「教義」をどこまで国民のアイデンティティに寄り添っているものと認めるかどうかは議論する余地があるように思う。
三種の神器の概説:今一歩を ★★★☆☆
昔から不思議だったのは、平家滅亡の際に安徳天皇とともに壇ノ浦に沈んだ筈の草薙の剣が、なぜか現在も宮中に奉戴されている(らしい)ことだった。この書物を読んでやっと判った。神器は「代替わり」しており、今でもそれぞれが「分身」の形で複数存在していたのだ。三種の神器について初めて知ることが多くあり、その意味では斬新であった(自分が無知なだけかも知れないが)。ただ、神代、古代の検証しようのない時期についての推論と、現代の神器の扱われ方についての愚痴に頁を取られすぎて、南北朝の動乱における神器の混乱など、中世近世の記述が簡略すぎる印象がある。著者は神器に関わる天皇の行為が国事行為でなく天皇家の私的祭祀とされているのが非常に気に入らないようだが、またそれは別の話ではなかろうか。天皇その人でさえ目にすることのない神器の現状そのものを含め、今一歩の踏み込みがほしかった。
三種の神器の実態に迫る ★★★★☆
 学研新書の第一弾。
 現代においても天皇家が所有するとされるも三種の神器。まったく謎のベールに包まれ、現存するかどうかも議論のあるものだ。
 本書はその歴史的経緯について、神話の時代からたどり、三種の神器が彩ったその歴史的な様々な事件をたどる。これらが日本史において重要な役割を担っていたことがわかる。
 結局現在も謎が多いこともわかるが、我々の好奇心をさそってやまない。