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川畠成道の 「四季」

価格: ¥3,045
カテゴリ: CD
ブランド: ビクターエンタテインメント
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「イタリアのさわやかさ」の四季 ★★★★☆
「イタリアのさわやかさ、そのままが私にとってのヴィヴァルディの四季である」そう川畠氏は述べている。たしかに全体の印象は「さわやか」だった。多少音程の不安定はあったものの、明るい音色で、ロンザーノ教会での響きと共にボローニャ歌劇場管弦楽団がとても良い演奏をしている。クラシックにあまり馴染みの無い人でも、朝をクラシックで目覚めたいという人にお薦めだと思う。小鳥のさえずりを聴いているみたいで楽しい気持になる。
ただし「四季」という楽曲を極めて聴きたいという人にとっては物足りないかもしれない。夏の稲妻と雷の襲う部分もさわやかなのだ。また冬も氷の上を恐る恐る歩いたり、寒さで歯がガチガチなるような様子は見えない。川畠氏が、嵐や台風の中、農作物の心配をしながら暴風の中を歩くということは経験してないのだろうから想像しにくかったのかも知れないし、逆に今どきそういう作業をしない時代なので現代の時代に沿った四季の解釈ともとれる。また、収穫の悦びに酔っ払って千鳥足になるという部分も、本人は経験が無いのか美しく仕上げてあったという印象だ。しかし、冬のラルゴは恵みの雨がとても美しい。ここはさすがだなと思う。クレーメルは薪のはじける音と解釈していたが川畠氏は雨の方の解釈をとった。私も雨の方が好きで美しく歌い上げて欲しい部分なので嬉しい。また、じっくり聴いていくと川畠氏の美しいViも健在ではある。
 バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲は、第2ヴァイオリンのエマヌエーレ(顔写真の紹介が無いのが残念だった)が深い味わいの演奏をしていてよく川畠氏とマッチしている。少し残響が響きすぎる気もするがヴィヴァルディの四季と似た感じに仕上げてあるので、さらりと聴けるのではないだろうか。私としては、川畠氏の折角持っている高音の美しい部分を伸び伸びと聴かせる部分もほしかったのだが。

とにかく全体のキーワードは「川畠成道の感じたイタリアのさわやかさ」。朝、会社に行く前に聴いていくのには最高だと思う。