人魚というと、西洋の童話にでてくるような上半身は美しい女性、下半身はウロコのある尾ひれ、といった姿をイメージすると思いますが、ここで描かれる人魚はグロテスクで人魚というより半魚人といったほうがいい、気味の悪い姿をしています。そういえば、どこかのお寺に「人魚のミイラ」なるものが残されていて、それも不気味な姿をしていたなあ。昔の日本人が創造した人魚とは、ここに出てくるような恐ろしいモノだったんだろうな。
いっしょに収録されている「人魚伝説2」は、外国が舞台なのですが、最後まで読むと本編との繋がりがわかるような、ウマイつくりになっています。