彫師という攻めの職業が珍しいと思ったことと、
なんとなくタイトルが気に入ったので購入しました。
ビーボーイスラッシュノベルズはほかの作品で大ハズレだった経験があり、
不安に思いつつも中原さんだし大丈夫だよね？と頑張って挑戦…

結果、とても満足でした。
特に、攻めの「漢」（おとこ）らしさ＆時々恋するオトコゴコロがチラリ垣間見えるところ、
相対して、受けのダメダメ感…キャラクターそれぞれの隔たりが互いに溺れあうことに
つながっていったのだと思うのですが…そういう「ストーリー」を感じることができて、
久しぶりに中原さんを読み返して良かった！と本当に思いました♪
バーなのに中華の出前がガンガン届いて、ビールを高値で給仕するバーテンの受けも、
ダメ受けなのに強気だったり…と本編以外の脇役との絡みも笑えました。

　「愛して〜」シリーズの二人にちょっと似ている感じの主人公二人でした。
あらすじから受ける重い感じはないですが、今井が変態行為を行いますので
その点読み手を選ぶかと。

贅沢な時間を演出する大人たちが集うショット・バー。…のはずですが
さすが中原さん、ごっちゃりしてます(笑)。
しかしまぁ…門脇はダメダメです。快楽に負け過ぎますが今井に言わせれば
見た目とそのギャップも良いのだそうで…。
今井くらい癖のある奴じゃないと捕らえきれないってことですかね。
今井は気のいい変態です(変な日本語だ…)。門脇にはまって、面倒見てます。

ストーリ的にはなんてことはないんですが、ちょっと濃い世界に浸れるかも。
彫師の仕事をもう少し読みたかったかな。

元アル中患者で、押しに弱くて女性に言い寄られると断れず、
二股、三股は当たり前、ついでに人の見る目なし…と云う受。
物語としては一応立ち直った後から始まりますが、
あまり受でこのだらしないキャラ設定はないなと面白く読みました。
一方攻は彫師の設定ですが、気のいいオヤジで野獣な感じはなかったかなぁ。
二人のやりとりが愉しくて、とても面白かったです。