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幽霊のいる英国史 (集英社新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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英国について知るためのひとつとして ★★★★☆
 フランスやドイツ、北欧までが絡んでくる英国史は、登場する人物たちの名前や関係がわかりにくいせいもあって、けっこう複雑な印象を持っていた。その印象じたいはあまり変わらないけれど、この本は、補足としても遊びとしても面白く読める。
 個人的には、リック・ウェイクマンが『ヘンリー8世と6人の妻』で取り上げた史実や伝説の全体像が大まかながらわかったし、故ダイアナ元妃の幽霊が出るなどといううわさが立つ背景や、ネッシーの存在がニセモノとわかってもなお折りに触れて出てくること、英プログレ・シーンの作品に幽霊や妖精や歴史上の伝説を扱ったものが散見されること等々、思い当たるところがさまざまあって、最後まで楽しく読めた。
 著者がゴーストの現場を直接訪ね歩いた様子も楽しいし、マニアックになりすぎず、歴史考察本として一定の品位を失わないのもいい。
 歴史本のお堅い記述に疲れたときに、ちょっとした息抜きとしてお勧めしたい。
 読んで損はないと思う。
幽霊伝説が語る歴史の裏面 ★★★★★
英国人は妖精が好きで、かのコナン・ドイルが妖精の存在を信じていたという話が知られている。また英国人は幽霊(ゴースト)好きで、「出る」といわれる町や村には観光客が押し寄せるという。この本に書かれているゴーストは王侯貴族など歴史上の有力者・権力者たち。凄惨な権力闘争の果てに恨みをのんで死んでいったものたちのゴーストで、日本でいえば怨霊に相当するだろう。
さまざまなゴーストにまつわる言い伝えは、勝者が書いた「正史」とは異なる内容をもち、あるいはこちらが真実かも知れないのだ。そう、支配者に異を唱えることのできない民衆は、ゴースト伝説という形で後世に真実を伝えようとしたのだ。

著者はそのような観点から「現地」をめぐり、人々の声を聴き、歴史の裏面に思いをはせ!る。かれの旅に同行しながら、オモテの英国史をウラから復習してみるのも面白い。伝説をそのまま真実ととらえることはできないが、正史の疑わしさを認識できるだけでも価値がある。

ゴーストか?英国史か?それが問題だ! ★★★☆☆
 英国に行くために英国史の勉強をしようと思った。が、難しい歴史ばかりでも面白くないので、歴史にゴーストをからませてあるこの本を選んだ。ゴーストと歴史の割合は9:1「地元の誰々がこういう幽霊がでる」と触れている程度。著者の好みか、英国史をあまり知らない私としては登場人物にもあまりつながりがないように思える。英国史を幅広く知らないと読みづらいかも…。いろいろな土地に行くので、著者が書いている”ゴーストを追いかける旅”に出かけようと思うとお金と暇がいりそうだ。LONDONだけに滞在しようと思う私にとっては、ちょっと物足りない気がした。もう少し、旅の範囲を狭めてもらって、詳しく書いてあれば良かったのに。